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ミステリの祭典

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ミスター・ディアボロ

作家 アントニー・レジェーン
出版日2009年08月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 5点 八二一
(2019/11/14 15:26登録)
カーのオカルト趣味の継承を目指して成功した?稚気あふれる小説。ホラーテイストが強い本格もので、幻想的な犯人像が印象深い。エスピオナージュ世界からスピンオフした、オーソドックスでユーモア溢れる本格ミステリ。

No.2 5点 kanamori
(2010/09/18 16:51登録)
シルクハットにマントの謎の怪人、閉鎖空間からの人間消失に密室殺人と、前半部で立て続けにカーもどきの派手な展開を見せてくれますが、中盤以降は失速ぎみで、真相も分かりやすくやや拍子抜けでした。
しかし、よくこんなマニアックな本格ミステリを捜してくるなあと、扶桑社文庫には感心。よって採点にプラス1点。

No.1 6点 nukkam
(2009/09/07 19:17登録)
(ネタバレなしです) イギリスのアントニー・レジューン(1928年生まれ)は批評家兼ジャーナリストとして著名で、ミステリー作家としては長編9作程度しか書いておらずその大半は冒険スリラーやスパイ小説に分類されるそうですが1960年発表の本書は彼の唯一の本格派推理小説です。これといった欠点はないけれど際だったセールスポイントもない、平均的な作品の印象を受けました。人間消失トリックも無理を感じさせない点はよいけれど小粒感は否めず、謎の演出をもう少し派手にできていればだいぶ面白くなったと惜しまれます。トリックの丁寧な説明に比べると犯人当ての方は拍子抜けするぐらいあっさりした推理だったのが不思議な読後感を残します。

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