鬼の探偵小説 |
---|
作家 | 田中啓文 |
---|---|
出版日 | 2001年08月 |
平均点 | 4.00点 |
書評数 | 3人 |
No.3 | 6点 | メルカトル | |
(2014/03/06 22:18登録) 再読です。 ミステリの側面と、警察小説の側面と、伝奇小説の側面がいい塩梅に合成された連作短編集。乱暴に言ってしまえば、京極堂のいない「百鬼夜行シリーズ」的な。当然異論もあろうが、これはあくまで総合的に見た印象からの直観的感想である。 しかし、『探偵小説』はちょっと違うんじゃないかとは思う。いい意味で昔懐かしい探偵小説を期待される向きには、期待外れとなる可能性が高いだろう。ただ、個人的にはこの作風は非常に気に入っている。誰が何と言おうと、それは私の嗜好の問題だから仕方ないのである。 奇抜な死体装飾や不可思議な現象の数々に加えて、アメリカ帰りのエリートと冴えない主人公の、刑事同士の対決も見物だ。 田中氏得意のダジャレもほぼ封印して、気合の入った作品集に仕上がっていると思う。本当ならもう少し加点したいところだが、一般受けしそうにはないので、この点数に留めた。 |
No.2 | 3点 | touko | |
(2011/04/02 15:39登録) 設定の奇抜さのわりに、伝奇的要素もミステリ要素も薄く、平凡な短編集でした。 |
No.1 | 3点 | 江守森江 | |
(2009/05/26 13:20登録) 作者の他作を先に読み期待が膨らむ。 更に、このタイトルで期待はピークだった。 しかし、ホラー色は薄く怖さなし。 本格ミステリ度も低い。 何故、本格ミステリ・クロニクルで紹介されているのか解せない。 |