home

ミステリの祭典

login
旅人たちの迷路

作家 夏樹静子
出版日1984年11月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 測量ボ-イ
(2024/03/24 21:23登録)
中編が2作品です。

「焼きつくす」
顔のない死体のバリエーション。
まずまずの内容ですが、犯人が最後の方に
出てくるのがやや不満か?

「現場存在証明」
これは謎の設定と解決方法がユニークな佳作。
法医学的にリアリティあるのかは、僕にはわ
かりませんが。

採点は前者5点と後者7点の平均で。

No.1 5点
(2009/04/20 21:32登録)
女性刑事と嘱託医が主役の謎解き2中篇を収めた作品です。
『焼きつくす』は当然そこが問題になるだろうなというところをひねっています。犯人の設定は犯行現場との関係で納得いきますが、バッグの扱いと都合のよい偶然があまりに不自然かなと思いました。
『現場存在証明』では海外ミステリ巨匠の傑作のアイディアをひっくり返したようなトリックが使われていて、感心したのですが、この殺人方法にこのタイトルはやめてもらいたかったですね。
そう言えば、本のタイトルも内容とそぐわないと思います。
描写でなく説明になってしまっているようなところのある文章は気になりました。

2レコード表示中です 書評