出雲伝説7/8の殺人 吉敷竹史シリーズ |
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作家 | 島田荘司 |
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出版日 | 1984年06月 |
平均点 | 6.30点 |
書評数 | 27人 |
No.7 | 6点 | 空 | |
(2008/12/16 21:37登録) 派手な猟奇殺人を扱ってはいても、かなりまともなトラベル・ミステリという感じですが、共犯者が殺人自体も行ったのではないかという説に対する反証が、意外に記憶に残ります。個人的には、アリバイを作るために共犯者を使う設定は、何でもできそうという気がして好きになれないのですが(クリスティーのような意外な共同正犯は別です)、偶然が関与しているとはいえ、このような明快な反証があれば、納得できます。 動機にもなったヤマタノオロチ伝説の起源に関する論考もおもしろかったですね。 |
No.6 | 5点 | マニア | |
(2008/01/04 19:56登録) どうも、メインのトリックに時刻表が絡むと弱いわぁ。 物語自体は、結構興味のある『古事記』や日本の神話に絡んでくるので楽しめたかな。徐々に証拠を掴みながら犯人を突き詰めていく流れもスリリングでよかった。 |
No.5 | 6点 | Tetchy | |
(2005/08/18 21:42登録) 今回の死体受け渡しのトリックは解りましたがやはり時刻表のトリックはパズル遊びをしているきらいがあり、のめり込めませんでした。もちろん、島田作品ですから通常のミステリの水準はクリアしていますが、物足りないものを感じました。 |
No.4 | 8点 | ウエストウッド | |
(2005/01/14 14:02登録) おもしろい。 |
No.3 | 8点 | ANIX | |
(2003/12/11 14:02登録) これぞトラベル・ミステリ。俺が今まで見てきたトラベル・ミステリと呼ばれる本は偽者だった。 |
No.2 | 5点 | ギザじゅう | |
(2003/01/18 16:42登録) 死体を八つ裂きにするというのに、八俣の大蛇伝説や五穀の起源などで味付けをしてあるのはおもしろかった。 トリックは別段どうとも思わなかったのが残念。 |
No.1 | 8点 | 亀 | |
(2002/11/19 20:50登録) この作品は吉敷シリーズの中でも特にトラベルミステリー色が強いといえるでしょう。その一方でヤマタノオロチに関する話や五穀の起源に見立てられた殺人は猟奇的で読者を飽きさせないものであった。そしてエピローグの吉敷と先生のやり取りが非常にいい!満足のいく作品でした。 |