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ミステリの祭典

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暴雪圏
駐在警官・川久保篤シリーズ

作家 佐々木譲
出版日2009年02月
平均点7.00点
書評数3人

No.3 7点 akkta2007
(2012/12/27 12:55登録)
いくつもの物語が最後には一つにつながる・・・
読んでいてとても面白い作品であった。

No.2 7点 HORNET
(2011/01/30 14:02登録)
 「制服捜査」の駐在警官,川久保を主人公にした長編。積雪の中から発見された女性の死体,ヤクザの留守宅に押し入った強盗,出会い系サイトとで知り合った男性との不倫関係を清算したい主婦,社長の金を盗もうとする中年男性,義父のいたずらに耐えかねて家出した少女・・・十年来の猛吹雪となった道東を舞台に,複数のストーリーが並行して進み,やがて一つの場所につながっていく。それぞれのストーリが間断なく展開していくため,読んでいてまったく退屈しない。川久保巡査の誠実で勇気ある人柄も前作と変わらず,好感がもてる。一晩読み続けてしまった。おりしも,外は雪で,読書の舞台効果も満点だった(笑)。

No.1 7点 まさむね
(2010/09/01 21:58登録)
川久保巡査部長シリーズ第2弾。
3月の暴風雪で閉ざされた北海道の田舎町のペンションに,訳アリの者たちが偶然にも集う。
この訳アリっぷりがすごい。強盗殺人犯・窃盗逃亡犯・不倫を清算しようとする主婦・その主婦を追いかける軽薄男・義父の性被害に悩む少女などなど…。そして近所では数ヶ月前の女性死体も発見されて…。
よくもまあ,同じ日にこれだけの偶然が重なったものだ…との突っ込みはさておき,各々の登場人物のキャラが立っていて,なかなか楽しめる。川久保巡査部長の登場シーンは前作ほど多くないが,最後においしいところは持っていく。
作者のリーダビリティの高さは変わらない。読後感も良い。
ちなみに個人的には,不倫主婦の結末に心からの拍手を。(良かったね~という意味で)

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