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ミステリの祭典

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はだかの太陽
イライジャ・ベイリ&R・ダニール・オリヴォー

作家 アイザック・アシモフ
出版日1965年01月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 6点 糸色女少
(2023/12/07 23:07登録)
ロボットの行動に対するホワイダニットであり、一種の密室殺人を扱ったSFミステリである。前作「鋼鉄都市」における事件解決の手腕を買われ刑事ベイリは、政治的な理由により惑星ソラリアに派遣され、ロボット・ダニールとサイドコンビを組む。ロボットに管理された惑星ソラリアは、人口二万人に対してロボットが二億体。そこに暮らす人々は映画通信を用いてコミュニケーションし、互いの姿を直接見ることも禁忌になるという、究極のパーソナル社会だった。
そんな惑星ソラリアで有史以来初となる殺人が起きる。現場には死体と壊れたロボット。ロボットは犯人か。なぜロボットは殺人を止めなかったのか。生活習慣も思考パターンも、全てが異なるソラリア人の中でキレそうになりながら孤軍奮闘するベイリと、甲斐甲斐しく彼をフォローするダニールのコンビは愛らしい。

No.2 7点 虫暮部
(2021/03/17 12:50登録)
 “ロボットもののSFミステリ”と作者自身は認識していたようだが、それよりも“地球人と宇宙人の文化的軋轢”が面白い。ベイリとグレディアの散歩は“相互理解と歩み寄り(を志向する事の重要さ)”って感じの名場面。

No.1 6点 kanamori
(2010/08/08 14:04登録)
「鋼鉄都市」に続く地球人刑事イライジャとロボットコンビによるSFミステリ第2弾。
今回は、ロボットが大多数を占める別惑星が舞台になっていて、密室からの凶器の消失という不可能トリックを扱っています。特殊世界の本格ミステリという点では前作と同じですが、真相はやや意外性に欠け、前作より出来は落ちる気がします。
ただ、惑星ソラリアに関する趣向はSF作家の本領が発揮されていて読ませます。

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