| はだかの太陽 イライジャ・ベイリ&R・ダニール・オリヴォー |
|---|
| 作家 | アイザック・アシモフ |
|---|---|
| 出版日 | 1965年01月 |
| 平均点 | 6.50点 |
| 書評数 | 4人 |
| No.4 | 7点 | E-BANKER | |
|
(2026/03/08 11:25登録) 前作的な位置づけとなる「鋼鉄都市」を読了したのはいつのことだったか・・・? 2012年1月でした。 あれから10年以上の時は流れ・・・。当然内容は覚えてないだろうなと思いつつ読み始めることに。 1957年の発表。 ~地球の人類は鋼鉄都市と呼ばれるドームのなかで、人口過密に悩まされながら生きていた。一方、宇宙へ進出し、繁栄を謳歌している人類の子孫、スペーサーたちは各植民惑星に宇宙国家を築き、地球を支配下においている。数カ月前にロボット刑事ダニールとともにスペーサー殺人事件を解決したニューヨーク市警の刑事ベイリは、宇宙国家のひとつ、ソラリアで起きた殺人事件の捜査を命じられたが……『鋼鉄都市』続篇~ 前作でもそうだったが、SFと本格ミステリのハイブリッドを狙った作品、 紹介文のとおり、探偵役となる地球人の警官イライジャは、はるか数万光年離れた星・ソラリアより、ある殺人事件の捜査を依頼される。ソラリアは人間をはるかに超える数のロボットが生活を支えている、まさに「ロボットの星」。そして、人間は直接会うことさえまれという生活を営んでいる。そう、殺人の動機も機会もあるはずがないのだ。それなのに・・・ というのが序盤の粗筋となる。うーん。実に魅力的だ。ワクワクする。 で、前作でも相棒を組んだヒューマノイド型のロボット刑事と今回もコンビを組み捜査を開始、事件の関係者たちに話を聞くことになる。 登場する関係者たちが何とも個性的(?)で、ある意味魅力的。 当然かもしれんが、通常の地球人とはまったく異なる感性・感覚・思考を持ってるのだから、そりゃー面白いだろう。 で、数々の障害をうけながらも捜査は進み、いよいよ関係者たちを集めて、イライジャの真相解明となる(同じ部屋に会してではなく、今でいうWeb会議みたいなものか)。 この解決の付け方も通常のミステリからすると随分と異端なもの。はっきり言って、イライジャの私情がかなり混じってるのだが、他に警察も検察も裁判所もない世界なのだから、正義なんてその人次第にはなる。 現代的な目線でみれば、本作のSF的なギミックは前時代的なのかもしれないけど、普段あまりSFを読まない私からすると、かなり新鮮で面白く感じた。もちろん細部は適当に処理されている感じもして、エッ?というところも多かったけど、十分に面白い読書になった。 さすが巨匠アシモフというところ。 (私が子供のときに想像してた「未来の世界」って、確かに人間型のロボットが溢れていて・・・というイメージだったなあー) |
|||
| No.3 | 6点 | 糸色女少 | |
|
(2023/12/07 23:07登録) ロボットの行動に対するホワイダニットであり、一種の密室殺人を扱ったSFミステリである。前作「鋼鉄都市」における事件解決の手腕を買われ刑事ベイリは、政治的な理由により惑星ソラリアに派遣され、ロボット・ダニールとサイドコンビを組む。ロボットに管理された惑星ソラリアは、人口二万人に対してロボットが二億体。そこに暮らす人々は映画通信を用いてコミュニケーションし、互いの姿を直接見ることも禁忌になるという、究極のパーソナル社会だった。 そんな惑星ソラリアで有史以来初となる殺人が起きる。現場には死体と壊れたロボット。ロボットは犯人か。なぜロボットは殺人を止めなかったのか。生活習慣も思考パターンも、全てが異なるソラリア人の中でキレそうになりながら孤軍奮闘するベイリと、甲斐甲斐しく彼をフォローするダニールのコンビは愛らしい。 |
|||
| No.2 | 7点 | 虫暮部 | |
|
(2021/03/17 12:50登録) “ロボットもののSFミステリ” と作者自身は認識していたようだが、それよりも “地球人と宇宙人の文化的軋轢” が面白い。ベイリとグレディアの散歩は “相互理解と歩み寄り(を志向する事の重要さ)” って感じの名場面。 |
|||
| No.1 | 6点 | kanamori | |
|
(2010/08/08 14:04登録) 「鋼鉄都市」に続く地球人刑事イライジャとロボットコンビによるSFミステリ第2弾。 今回は、ロボットが大多数を占める別惑星が舞台になっていて、密室からの凶器の消失という不可能トリックを扱っています。特殊世界の本格ミステリという点では前作と同じですが、真相はやや意外性に欠け、前作より出来は落ちる気がします。 ただ、惑星ソラリアに関する趣向はSF作家の本領が発揮されていて読ませます。 |
|||