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ミステリの祭典

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逃げるアヒル

作家 ポーラ・ゴズリング
出版日1980年03月
平均点4.67点
書評数3人

No.3 6点 ◇・・
(2024/04/02 21:45登録)
アクション主体の軽いサスペンスもの。シルベスター・スタローン主演で「コブラ」という映画にもなった作品。
普通のOLが、殺し屋の顔を偶然目撃してしまったために命を狙われ、腕利きの刑事と共に逃避行に出る。圧倒的に凄い敵がいたり、どこから来るか分からない相手を待ち構えて迎撃したりと、どの場面もスリリング。

No.2 2点 あびびび
(2014/02/24 21:06登録)
サンフランシスコの金門橋を眺められる公園で女性が殺し屋(見た目はサラリーマンでその時は正体知らず)を目撃した。本人はすぐに忘れるくらいの日常の一場面(殺人現場ではなく、相手が落し物をしたためにそれを伝えただけ)だったが、見られた方は危機感を抱いた…。

殺し屋は場所を変えて彼女を殺害しようとしたが失敗。それをサンフランシスコ警察の刑事にに悟られる。しかし、「世界一の殺し屋」と自負する男は意地でも彼女を殺害しようと色々な計画を練るが、ベトナム帰りの刑事が彼女と二人三脚でそれを阻止する…。

殺し屋の正体が分かってからはなんの謎もなく、ただ予想通りに終わっただけだった…。

No.1 6点
(2011/11/07 21:25登録)
ゴズリングのデビュー作。ハヤカワ文庫のカバー紹介文には「傑作サスペンス」としてありますが、これはどう見てもアクション・スリラーでしょう。謎めいたところも心理的恐怖もありません。広告会社に勤めるヒロインに対する2度目の襲撃は爆弾で派手にやってくれますし、最後の何人もの警官に護衛されている彼女を襲うところなんて、さらに大げさ。ロマンスをからめたところもあわせて、いかにも映画化向きです。解説で褒められているクライマックス部分だけは間抜けな感じがしますが。
ヒロインを護衛する警部補はベトナム戦争で狙撃兵だった経歴の持ち主だということで、スタローン主演の『ランボー』(特に第1作)と重なるところもあります。そんなわけで、悪評ばかりの映画化『コブラ』はもっと原作に忠実な脚本にしていれば、スタローンも役にはまっていたのではと思ってしまいました。2度目の映画化『フェア・ゲーム』は未見ですが、粗筋を読むとやはり原作からはずいぶん離れてしまってますしねえ。

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