気どった死体 パージェター夫人 |
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作家 | サイモン・ブレット |
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出版日 | 1988年02月 |
平均点 | 5.33点 |
書評数 | 3人 |
No.3 | 5点 | ボナンザ | |
(2017/06/29 20:27登録) 長期滞在ホテルを舞台にした連続殺人。探偵役のチャーミングなおばちゃんぶりもあってシリアスにならない、ブレットらしい作風に仕上がっています。 |
No.2 | 5点 | nukkam | |
(2016/09/03 02:37登録) (ネタバレなしです) 1986年発表のミセス・パージェーターシリーズの第1作です。何となくクリスティーのミス・マープルを彷彿させるような登場の仕方をしていますが中盤あたりからその探偵活動は行動型になり(しかもかなり大胆)、むしろD・B・オルセンの探偵レイチェル・マードックの方に近いかも。もっとも特殊技術を駆使した捜査に加えて彼女をサポートする仲間(元プロ?)の存在と、いくらフィクションの世界とはいえ好都合にもほどがあるとも思えますがそれが気にならなければ結構楽しい読み物です。一応推理もしていますが解決が犯人自滅で終わってしまうのが本格派推理小説としてはやや物足りないです。 |
No.1 | 6点 | kanamori | |
(2011/12/16 18:46登録) 裕福な高齢者限定の長期滞在型ホテルで起きた不審死と宝石盗難事件に遭遇したホテルの新しい住人パージェター未亡人は、亡き夫から伝授された”特殊技術”を使って探偵活動に乗り出すことに......。 サイモン・ブレットのもう一人のシリーズ・キャラクター、パージェター夫人が登場する第1作。俳優パリス・シリーズ同様に、シニカルな英国式ユーモアがちりばめられていますが、コージー系のミステリとはちょっと違います。 殺人者の独白をところどころで挿入したり、終盤に真犯人と思しき人物が次々と変転(二転三転どころか、五転六転)する非常にスリリングな展開で読者を翻弄させてくれます。ただ、推理して真相に至るには伏線不足の気がしますが。 日記や宝石などの小道具をミスリードに使う手法が巧妙で、心地いいヤラレタ感を味わえますよ。 |