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ミステリの祭典

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バーネット探偵社
怪盗ルパン

作家 モーリス・ルブラン
出版日1960年01月
平均点3.00点
書評数3人

No.3 3点 ボナンザ
(2020/12/11 22:11登録)
こちらも怪盗紳士や八点鐘に比べるとアイディアも話も明らかに見劣りする。リュパンが完全にムカつくやつになっているのも残念。

No.2 4点 nukkam
(2016/07/29 09:11登録)
(ネタバレなしです) 私立探偵ジム・バーネット(アルセーヌ・ルパン級のすご腕)の活躍を描く8編の短編を収めた1928年発表の短編集で、本格派推理小説風に仕上げられていますが読者が謎解き伏線をもとに自力で推理できるようにはなっていないところは「八点鐘」(1923年)と同じです。トリックのレベルは「八点鐘」に比べると特筆するものがなく、「ジョージ王の恋文」のあまりのバカトリックぶりや「金歯の男」の謎というのもおこがましいような真相が悪い意味で印象に残るでしょう。謎解きの醍醐味よりも「したたる水滴」でのブラックな仕返し計画や「白手袋......白ゲートル」で切歯扼腕するベシュー警部の姿などユーモアと皮肉を楽しむべき作品ではないかと思います。「僕」を「やつがれ」と読ませる翻訳(新潮文庫版)の古さにはもう降参です(笑)。

No.1 2点 Tetchy
(2009/07/17 22:15登録)
モーリス・ルブランの息抜きのために書かれた短編集という印象が濃い。
元来、話のスケールを大きくする作家なので短編と云えども過去の因縁を絡ませ、物語に膨らみを持たせようとしているがこれが見事に失敗している。元々長編向きのアイデアを短編に無理矢理纏めたような、飛躍的な展開が実に白けさせるのだ。
昔ながらの超人的思考力探偵というのは今更ながら辟易だ。

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