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ミステリの祭典

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悪の温室
刑事コロンボ

作家 リチャード・レビンソン&ウィリアム・リンク
出版日1983年06月
平均点4.67点
書評数3人

No.3 6点 青い車
(2019/09/15 10:59登録)
 『死者の身代金』とは違ったアプローチの誘拐殺人もの。犯行計画のミスをコロンボが次々と指摘していき、そこまで彼を苦労させた事件ではありませんが、「落とし方」の意外さが面白い所です。アナログ人間なイメージのあるコロンボが、機械を手にして捜査する姿は他では見られません。新キャラクターであるウィルソン刑事もいい味を出しているのですが、次の登場はかなり後のエピソードになります。

No.2 4点 斎藤警部
(2016/05/18 12:22登録)
ドラマは結構好きだった! まぁドラマ向きだね。 本ならではの味は、さほど見当たらないかな。
狂言誘拐から殺害へと移行する犯行の二重底は(よくある手とは言え)趣き深し。しかも誘拐の時点で探偵役コロンボが既に登場、というのが妙味だね。
ハイテク科学捜査を信奉する一方で’心証王’コロンボを慕ってやまない若手ウィルソン刑事のちょっとトボケた味もヴェリー~・ナイス。脇役の中で特に忘れ難い男。

No.1 4点 江守森江
(2010/04/28 03:07登録)
私的にドラマ・ノベライズ週間に入ってしまった。
狂言誘拐が殺人にシフトする。
過去の事件からの気付きと弾丸探しをオチにした作品で、ミステリ的には水準レベル。
コロンボらしさを楽しむならDVD化されたドラマを観る方が断然良い事に気付く。
‘洞察力’と‘しつこさ’が名刑事の必須条件で、今でも綿々と受け継がれている。

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