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ミステリの祭典

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黒のエチュード
刑事コロンボ

作家 リチャード・レビンソン&ウィリアム・リンク
出版日1977年08月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 6点 青い車
(2019/09/15 10:51登録)
 妻の母親の力で今の地位を得ており、また美しい妻がいながら不倫をしている指揮者のアレックスをジョン・カサヴェテスがダンディに演じています。ろくでもない男ではあるのですが、嫌悪感をそれほど感じないキャラクターに仕上げているのはこの役者によるところが大きいでしょう。ミステリ的には小粒ですが、夫の罪を認めるかどうかを妻のジャニスに委ねるシーン、そして全てを集約する小道具カーネーションには美しさを感じます。

No.2 7点 ハッター
(2015/02/08 18:26登録)
なぜかウチにはデアゴスティーニ発売の刑事コロンボのDVDが全巻揃っているのですが本日、本作を視聴しました。

このシリーズは子供でも楽しめるぐらい解りやすいドラマでありながら大人の賞味にも十分耐えうるものであり、ミステリーファンには恰好の息抜きエンターテインメントになると思います。
確かに多少の古さは如何ともし難いですが、そこがまた「古き良きアメリカ」の雰囲気に溢れていて味があります。大抵犯人(あるいは被害者)の家は今時ビバリーヒルズでも見られるかという豪邸、車は全長何メートルあるんだというノーズとテール。個人的にはレストランやバーや空港のラウンジなんかが「いい感じ」ですが、それと超庶民的なコロンボの対比が心地いい。そして途中に挿まれるちょっとしたロマンスやヒューマニズムなどもグッドテイストです。

本作はコロンボシリーズの中ではさほど目立った作品ではないかもしれませんが、コロンボの持ち味である「しつこさ」がかなり色濃く出た作りになっています。決め手は始めからわかっている一点だけですが、途中コロンボの狙いが外れるところなどは予想外で決して紋切り型ではないストーリーに仕上がっています。

No.1 4点 江守森江
(2011/03/25 00:40登録)
AXNミステリーの放送を録画してあったが自宅の整理(資料倒壊で密室になった部屋のドアはハンマーで叩き壊した)に追われなかなか視聴出来なかった(もっとも忘れるくらい前に何度か視聴している)
密室化した部屋に埋もれた図書館の貸出資料もなんとか取り出せ無事に返却出来て良かった(本作もその一冊)
本作は読むミステリとしては凡作で役者の演技と音楽を映像で楽しむ作品(コロンボの愛犬初登場)
私は嫁一筋で浮気と無縁なので本作を楽しめるが、浮気中の方々は嫁と愛人の挟み撃ちに要注意!
嫁を愛人殺しのアリバイ証人にしなければならない時点で即アウト。
女性の浮気に対する勘は名探偵の比ではないし報復は恐ろしい(コロンボに逮捕されなくても、返って犯人は針のムシロだろう)

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