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ミステリの祭典

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狩野俊介の事件簿
狩野俊介シリーズ

作家 太田忠司
出版日1994年05月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 5点 メルカトル
(2013/12/08 22:18登録)
再読です。
作者はあとがきで、殺人の起こらないミステリをたまには書いてみたかったと発言していたが、確かにその目論見は成功している。これは中学一年生で探偵助手を務める少年、狩野俊介の比較的身近に起こった事件を、彼やその周りの登場人物たちが知恵を出し合って解決してくという、4編からなる短編集である。
第一話と最終話はそれなりに好感が持てる作品だし、他もそれほど悪くはない。が、やや気になるのが語り手が探偵自身(所長の野上)という点である。どうも違和感が付きまとう、特に現役の警部に対しての上から目線の言葉遣いは、かなり居心地の悪さを感じた。
まあしかし、事件を解決するのが狩野少年ばかりでなく、石神探偵事務所の所長、野上だったり、行きつけの喫茶店「紅梅」のウエイトレス、アキが鋭いところを見せたりと、周囲に助けられながら成長していく少年の姿を描いている辺りも見どころの一つとなっている。

No.2 6点 E
(2010/08/14 15:09登録)
狩野俊介シリーズ短編は色々な話内容が混合してしまう・・・;
この巻は確か短編タイトルが時間割になっているという面白い趣向です。謎解きものが多かったかな。

No.1 6点 シュウ
(2008/12/10 23:12登録)
シリーズの中ではかなりジュブナイル寄りな感じの短編集です。まあ今までもそんな感じではあったのですが、
これは自分の年齢ではちょっと読み心地が悪かったなあ。いつもは大人も子供も楽しめる本格ミステリって感じなんだけど。
「1時間目 国語-俊介への遺言」は暗号あり格闘ありで面白かったのですが他はそれなりかな。

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