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ミステリの祭典

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奥様は失踪中
パージェター夫人

作家 サイモン・ブレット
出版日1989年08月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 5点 ボナンザ
(2017/09/06 23:51登録)
まずまずのサスペンスと犯人当て。
パージェスター夫人のキャラクターは好き嫌いが別れるだろう。

No.2 6点 nukkam
(2016/01/23 22:33登録)
(ネタバレなしです) 1988年発表のパージェター夫人シリーズ第2作です。この作者は軽妙な文章による読みやすさを特徴とし、時にユーモアも織り込みますが一方で落ち目の人生とその悲哀を描くことにも秀でており、本書でも第29章の描写は非常に印象に残ります。犯人を特定する手掛かりらしい手掛かりもなく、最後は犯人をおびき寄せる作戦で正体を見抜くという結末だったのでサスペンス小説かと思いましたが、一応はパージェター夫人が謎解き伏線の説明をしており何とか本格派推理小説としても成立しています。

No.1 6点 kanamori
(2012/01/26 18:47登録)
引っ越してきたばかりの高級住宅地で、先住夫婦の行方不明が発覚したことから、またもやパージェター夫人が素人探偵に乗り出す、というシリーズの第2弾です。
前作は高級ホテルを舞台にした上流階級の老人たち相手でしたが、今作は6世帯が集まった住宅地で中産階級の奥様族を皮肉たっぷりのユーモアで描いています。小さな共同体のなかの限られた容疑者が皆秘密を抱えている設定とか、細かい伏線の張り具合なども前作同様で楽しめるのですが、解決がややあっけないかな。

このシリーズのユニークな点は、素人探偵の夫人には特殊技術をもつ協力者たちがいることでしょう。この、亡き夫・パージェター氏に恩義を感じている昔の仕事仲間(今は”かたぎ”の人もいれば、塀の中の人もいる、笑)は、作者にとっても便利な存在だけに、都合良すぎて受け入れられない読者がいるかも。

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