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ミステリの祭典

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天狼星Ⅱ
伊集院大介シリーズ

作家 栗本薫
出版日1987年11月
平均点2.67点
書評数3人

No.3 2点 ボナンザ
(2024/04/21 18:23登録)
続くのか・・・。

No.2 3点 nukkam
(2020/05/28 22:01登録)
(ネタバレなしです) 1987年発表の伊集院大介シリーズ第6作で天狼星三部作の第二作となるスリラー小説です。前作の「天狼星」(1986年)は一応は物語として完結していますが本書は「続きは次回作をお楽しみに」と言わんばかりのすっきしない締め括りです。本書で大介の宿命の敵であるシリウス(印象的な手下の刀根一太郎は出番なし)が狙うのは日舞の新たな花形として彗星の如く登場した芳沢胡蝶です。第6章で大介が「(一部省略)異常のはざま、夢とうつつのはざま、正常と倒錯のはざま、男と女のはざま、いろんなはざまで恐ろしくデリケ-トなバランスの上で咲いた妖花」と表現してますがとにかく浮世離れしたキャラクターで(24歳という実年齢より幼く見える)当然読者の好き嫌いは大きく分かれます。その超個性的な人物描写のために時にサスペンスが犠牲になるほどです(終盤はさすがに劇的です)。大介の推理場面もありますが第一の殺人事件についてはどうなったんだと抗議したい(笑)。個人的には好みのミステリーではありませんが、舞踏の場面の緊迫した迫力は素直に素晴らしいと褒めます。本筋とは関係ありませんが森カオルが結婚したのには驚いた読者もいるでしょう。その経緯については本書では全く説明されませんが、実に20年後に発表された「樹霊の塔」(2007年)で語られることになります。

No.1 3点 テツロー
(2002/03/23 00:55登録)
 美少年・胡蝶に入れあげ、入れあげて、失敗する伊集院大介。作者はこれを、決してボーイズ・ラヴのつもりではなく、普通にかいてるのだろうな。あ〜あ。
 事件そのものよりも、伊集院大介と山科警部のいさかいシーンが、「これ、どうなっちゃうんだろう?」という感慨を抱かせたという意味で、僕的には一番印象に残った。

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