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ミステリの祭典

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シカゴ・ブルース
エド・ハンター&アンクル・アム /別邦題『わが街、シカゴ』『悪徳の街』

作家 フレドリック・ブラウン
出版日1971年01月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 5点 ボナンザ
(2021/11/07 20:26登録)
短編集とはまた違ったいい意味での青さを感じる一作。

No.2 6点 mini
(2014/03/04 09:57登録)
先月末に論創社からフレドリック・ブラウン「ディープエンド」が刊行された、未訳で残っていた作者中期のノンシリーズ作で紹介文だとサスペンス小説っぽい、ブラウンの未訳長編は残り僅かでミステリー分野の長編刊行って久し振りじゃないかなぁ

F・ブラウンはSFとミステリーの両刀使いで、いずれにしても短篇作家のイメージが付きまとうが、長編の数もかなり多く一概に短篇作家とは決め付けられない、この辺は例えば同じ異色短篇作家のロバート・ブロックも同様か
F・ブラウンはSFとミステリーの両刀使いと言うだけでなく、短編も長編も両刀使いなのである

そのブラウンのミステリー長編はノンシリーズにも定評の有る作が多々有るが、シリーズものに限定するならもちろんエド・ハンターシリーズである、シリーズ第1作がMWA新人賞受賞作「シカゴ・ブルース」だ
他が未読なので推測だがシリーズ全体だと私立探偵小説の趣なんだろう
しかし「シカゴ・ブルース」はシリーズ第1作目という事も有って、エドがこの道に入るきっかけとなる自身の家族に関係した事件となっていて、2作目以降とはちょっと切り離して見るべきかもしれない
シリーズ入門にはこの作から読むしかないわけだが、シリーズ全体がこんな感じなのかは他のシリーズ作も読んでみないと分からない

No.1 5点 kanamori
(2011/04/10 17:31登録)
私立探偵エド・ハンター、シリーズの1作目。
本書のエドは18歳の見習印刷工という設定で、伯父のアンブローズの手を借り、シカゴの街を舞台に、父親の殺害犯を追うというストーリー。
当時はある程度評価されていた作品なのか、早川書房からも「わが街、シカゴ」のタイトルで邦訳が出ているようです。
謎解きミステリとしては平凡な内容という印象ですが、後にエドと共に探偵事務所を開くアム伯父と街の人々との交情や、エドの成長物語として読むのが正解かな。シリーズを通して読まないとよさが分からないのかもしれない。

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