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ミステリの祭典

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タイムカプセル

作家 折原一
出版日2007年03月
平均点4.40点
書評数5人

No.5 4点 STAR
(2014/06/02 19:39登録)
難しい社会的な事件など出てこないこともあり、すらすらと読めます。
袋とじにする意味はあったのだろうか!?
不破勇の謎についても、微妙すぎます。卒業証書を渡す場面の話については、ギャグなのか?とさえ思ってしまいます。
途中までおもしろかっただけに、残念な感じです。

No.4 5点 E-BANKER
(2012/12/20 22:17登録)
理論社の「ミステリーYA!」シリーズの第1回配本の1つとして出されたのが本作。
このシリーズ自体、あまり馴染みがないのですが、どうやら(?)ジュブナイル向けの作品のようです。

~栗橋北中学校三年A組の有志8人が埋めたタイムカプセル。誰も会ったことのない不登校の生徒・不破勇の小説もその中にあった。10年後、メンバーたちに「選ばれ死君たち」宛ての不気味な案内状が届く。卒業式に出られなかった石原綾香は、当時のメンバーと会うが、ある言葉を聞くとなぜか誰もが口を閉ざす。そしてタイムカプセルの開封の日が訪れる・・・~

いつもの折原作品。しかも「良くない方の」・・・。
これでは、「沈黙の教室」(日本推理協会賞受賞の作表作!)の焼き直しと言われても仕方がない。
しかも、ジュブナイル向けのせいか、若干デフォルメされてる(「怖さ」も中途半端)。
そして、極めつけが「不破勇」の謎!
こりゃ、単なるおフザケだろう!(冒頭の卒業式のシーンが伏線になってるところは思わず笑ってしまった)

プロットそのものは悪くないんじゃかないかと思うんだよなぁ。
「タイムカプセル」といういかにもノスタルジックな存在。それ自体がそもそも「秘密めいた存在」だし、過去の甘酸っぱいような記憶まで内包しているようなものだし・・・
ただ、本作はそれがあまり生かされてないということに尽きる。
加えて、オチが中途半端で既視感ありあり。

などと、さんざんケチをつけてまいりましたし、折原作品のなかでも評価は下位ということになるでしょう。
(袋とじの意味は殆どないと思うんだけど・・・)

No.3 6点 メルカトル
(2012/11/03 21:51登録)
栗橋北中3年A組の有志で卒業式の日に埋められたタイムカプセル。
その中には誰も会ったことのない不登校の不破勇の小説も入れられた。
そして10年後、謎の郵便配達人から「選ばれ死君たち」宛の不気味な案内状がメンバー達に次々に届く。
そこから様々な出来事を経てついにタイムカプセルが開かれるのだが・・・。
タイムカプセルが開かれるシーンは例によって袋とじになっており、興奮を盛り上げるのに一役買っているが、これはあってもなくてもどちらでも良かったような気がする。
全体的にスピード感は感じられないものの、サスペンスはそこそこ効いており、最後まで飽きることなく読めるように工夫されている。
メイン・トリックは手垢塗れのものだが、まんまと騙された。このトリックは注意深く読んでいれば、比較的簡単に見破れると思う。
ジュブナイルだが、大人の読者でも普通に楽しめる作品ではないだろうか。

No.2 2点 こう
(2012/02/25 00:40登録)
 そもそもミステリーYA!をジュブナイルと知らずに買った自分も悪いんですがここまで伏線を投げっぱなしの作品ははじめてで大変不満だった覚えがあります。再読していませんが折原一の中ではワーストに近い出来だと思います。

No.1 5点 なの
(2008/11/25 14:41登録)
イマイチ盛り上がらない話ですな
折原作品だけに、叙述ばっかり気にしてしまう・・・

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