怪盗ニック登場 怪盗ニック |
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作家 | エドワード・D・ホック |
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出版日 | 1998年08月 |
平均点 | 6.67点 |
書評数 | 3人 |
No.3 | 6点 | ボナンザ | |
(2014/04/08 21:54登録) ホックの短編集でも最高の出来。 |
No.2 | 7点 | 臣 | |
(2012/09/10 11:09登録) 怪盗ニック・シリーズ。価値のないものの盗みを毎回、2万ドルの報酬で引き受けるという、ワンパターンな連作モノ。 無価値とはいっても依頼者にとっては意味があり、ニックがかならず依頼内容を超えて首を突っ込んでしまい、その事情を明かすはめになる、と言うお決まりの流れですが、その無価値物の盗難の理由にサプライズがあるところが楽しめる部分です。 この種の連作短編集はすぐ飽きてしまいそうで苦手意識があり、いやになれば途中でやめようと思いながら読みだしましたが、3編目の「大リーグ盗難事件」からすこし乗ってきて、7編目の「陪審員を盗め」で気分が高揚し、その後、9編目の「からっぽの部屋」で最高潮に達し、その気分が最後の12編目まで持続しました。11編目の「カッコウ時計」も秀作でした。 シリーズはまだまだつづきがあるので、今後も楽しめそうです。 |
No.1 | 7点 | kanamori | |
(2010/05/23 22:24登録) 無価値のものだけを盗む怪盗ニック・ヴェルヴェットの連作短編集、日本で独自に編集されたシリーズ第1弾。 ホックの数多いシリーズ・キャラクターの中でもレオポルド警部とほぼ同数の約90編の作品に登場する看板キャラです。 このシリーズの肝は盗難方法のハウダニットよりも、依頼人は何故無価値のものを盗ませるのかというホワイダニットにあります。 ニックが事件に巻き込まれ、その理由を追求せざるを得なくなるプロットは最初は新鮮でしたが、パターンが限られているだけに元々マンネリは避けられないプロットかもしれません。 本書は第1作の「斑の虎」をはじめ、盗難理由が意外な「真鍮の文字」と「陪審員を盗め」、何を盗むか分からない「からっぽの部屋」など秀作がそろっています。 |