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ミステリの祭典

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帝都衛星軌道

作家 島田荘司
出版日2006年05月
平均点5.75点
書評数4人

No.4 6点 yoneppi
(2012/02/12 19:57登録)
なかなか面白い構成。地下鉄の話はブラタモリ(もしくはタモリ倶楽部)みたい。

No.3 6点 seiryuu
(2010/07/18 12:40登録)
土地勘がないので地名や場所はわかりにくかったですが
ストーリは楽しめました。
後半の地下道の話は面白かったです。
「摩天楼の怪人」のNY地下道の話を思い出す。
間にある「ジャングルの虫たち」は本編とつながっているのはわかりますが、ストーリーは微妙。

No.2 7点 Tetchy
(2010/01/16 03:01登録)
本来であれば本書は中編集というべきだろう。しかし通常の中編集と違うのは、前者の表題作が前後編に別れ、しかも前編と後編の間にもう1つの中編「ジャングルの虫たち」が挿入されるという、極めて特異な特徴を持っていることだ。

そして表題作の後編で立ち昇るのは島田のライフワークとも云うべき、冤罪事件と日本の都市論だ。特に地下鉄について語られており、私もこの11月に東京に来て通勤に地下鉄を利用することになり、路線図を眺めて思ったのはなんともおかしなルートをしているなぁということだった。この素朴な疑問に1つの回答が得られた思いがした。

ただトリックとも云うべきトランシーヴァーの2つの謎は驚愕をするほどではないのが残念。

No.1 4点 E-BANKER
(2009/08/21 22:16登録)
表題作の前編・後編の間に「ジャングルの虫たち」という別の短編を挟み込んだ珍しい構成になっています。この2編は広い意味ではつながっていますが、直接の関連はありません。
「東京という都市論」と「冤罪事件」という、島田氏の2つのライフワークが融合された作品ですが、ミステリーという面では今一歩としか言いようがありません。何か消化不良といった感触が残る作品です。

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