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ミステリの祭典

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霊名イザヤ

作家 愛川晶
出版日1998年09月
平均点4.67点
書評数3人

No.3 5点 虫暮部
(2023/08/17 12:15登録)
 またこーゆーネタか……カタリ派の薀蓄は興味深く、母の悪意には息を呑む思い。
 しかし、論理が破綻して幻想性だけ肥大したものを本格の枠に押し込むのだから無理が生じて当然。反転の重ね過ぎで人物の行動がどんどん不自然化。“彼女が前世で殺された記憶の真相” あたりでやめて綺麗にまとめるべきだったのでは。

No.2 5点 よん
(2022/10/31 13:21登録)
幼稚園を舞台に中世キリスト教の異端の世界に踏み込んでいる。
童話作家でもある園長の不可解な過去と奇妙な発作、いわくありげな新任保母の言動、そして園長の娘の探偵行。
説明的なところが時折興を殺ぐが、オカルティックな出来事を次々と提示し、それが合理的に解決されるまでの物語で新境地を見せた一作。

No.1 4点 TON2
(2013/01/03 21:23登録)
角川文庫
 途中でキリスト教の異端カタリ派の話が出てきたときは、オカルトホラーとして大好きな分野だけにわくわくしましたが、最後は人間の異常性により説明がついてしまい、拍子抜けしました。
 新マニ教、カタリ派、グノーシス主義と出したのなら、もっともっと展開を奇抜にすれば面白くなっただろうに……。読後感は残念の一言。

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