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ミステリの祭典

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久遠堂事件
狩野俊介シリーズ

作家 太田忠司
出版日2000年12月
平均点6.00点
書評数3人

No.3 5点
(2013/10/16 09:42登録)
シリーズ第12作。
巨大な涅槃像の中に作られたお堂での大量惨殺事件。かなり大掛かりな密室設定です。
本格ミステリー直球勝負というところでしょうか。ただ、大量殺人ながらも、事件が単発で小ぶりな感があるのはいつものとおりです。
込み入ったところがなく、真相やトリックもいかにもという感じで特段の驚きがないのも、いつものとおり。いや少し劣っているかも。でも、事件が派手なので中途はそれなりにワクワクしながら楽しめました。

野上探偵や狩野俊介の、さらっとしたクセのないキャラクターにも慣れてきました。青少年向けの健全な推理小説にはこの程度が合いそうです。また、俊介少年だけが謎解きをするわけではなく、野上探偵が謎解きにそれなりに真面目に(ピエロ役ではなく)加わっているところは新鮮で好ましい感じがします。

ところで、涅槃像ということに大きな意味があるのでしょうか。振り返ってみると、そこがピンときませんね。たんに奇抜なだけという気もします。

No.2 7点 makomako
(2013/09/23 20:08登録)
この作品は狩野俊介シリーズで最も衝撃を受けた銀扇座事件のあとに発表されたものと記憶する。
 途方もない建造物(巨大な釈迦涅槃像の内にお堂と宿坊があるという設定)でおきる事件のお話で、なかなか興味深い。前作ぐらいからこのシリーズはジュブナイルとして捕らえるより表紙に書いてあるように本格推理小説の様相が強くなってきている。
 結構面白かったですよ。

No.1 6点 E
(2010/09/11 19:46登録)
今までのシリーズにない、ハイスピード殺人事件。
一気に血みどろな事態へと進んでビックリした作品ですね。
だからなのか(珍しく)犯人はすぐ判っちゃいました。

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