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ミステリの祭典

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探偵の夏あるいは悪魔の子守唄
《探偵の四季》シリーズ/旧題『横溝正史殺人事件あるいは悪魔の子守唄』

作家 岩崎正吾
出版日1987年07月
平均点5.50点
書評数4人

No.4 5点 nukkam
(2015/12/31 07:45登録)
(ネタバレなしです) 岩崎正吾(いわさきせいご)(1944年生まれ)は綾辻行人と同じく新本格派作家の一人で、「田園派ミステリー」を書くことを宣言した異色の存在です。もともと地方出版社の経営に携わっていて、そこで「横溝正史殺人事件あるいは悪魔の子守唄」というタイトルで1987年に出版したのが本書です。最終章で「本歌どり」について説明されていますが、人名、地名、せりふなど随所に横溝正史作品を連想させる場面が一杯で、横溝好きの読者なら大いに楽しめそうです。無論謎解きは横溝作品をそのままコピーしてはいないし、横溝作品を読んでいない読者でも十分に楽しめる内容です。ただ肝心の真相が偶然の重ねがけになってしまっているところはちょっと不満ですが。

No.3 4点 江守森江
(2009/12/02 12:31登録)
読んだ事は間違いないのだが・・・・・。
折原一「オニが来たりて~」本家・横溝「悪魔の手鞠唄」と三冊まとめて読んだ為なのか非常に印象が薄かった。
本家「悪魔の手鞠唄」ですら金田一シリーズのテレビドラマの印象が一番なのだから仕方がないのかもしれないが、何か本家を越えるインパクトがないと、この手の作品は埋もれてしまう。

No.2 6点 G
(2009/03/07 14:52登録)
全体的に悪くはないのだが、
何かが足りない感じ。
夏と秋が出ているが冬と春はずいぶん出ていない。
もう刊行されないのかな。

No.1 7点 Tetchy
(2008/04/27 14:10登録)
横溝正史の金田一シリーズの本歌取りの本書。
作中で出てくる色んなガジェットは金田一シリーズを読んだ者にはニヤリとするものばかり・・・らしい。
というのも私はまだこのシリーズ未読なので、雰囲気だけ掴めたような感じ。

当時読んだのはまだ推理小説初心者だったので、作中のトリックが解ったことが非常に嬉しかったのをよく覚えている。
多分今読むと7点もつけないだろう。

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