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ミステリの祭典

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シェルター終末の殺人

作家 三津田信三
出版日2004年05月
平均点4.75点
書評数4人

No.4 5点 みりん
(2023/07/09 22:21登録)
ホラー映画オタクの方は読んだ方が良い ホラー映画談義でめちゃくちゃ楽しめると思う。itとかミストみたいな超有名映画しか見たことない自分にはほとんどわからんかった。

核爆発によりシェルターに逃げ込んだ6人の男女間でなぜか密室+装飾の施された連続殺人が起こるというコテコテの本格ミステリ。状況設定は去年話題だった「方舟」に似ているし、ひとりまたひとりと殺されていく過程はホラーの名手三津田先生ならではのゾクゾク感でめちゃくちゃ楽しめてたんだよね。
でもごめんなさいオチがなあ…

No.3 6点 ミステリ初心者
(2019/09/28 02:24登録)
ネタバレをしています。

 この本を読む前に、海外作品を読んでいたのですが、あまりの読みづらさに三津田信三に浮気(笑)。さすが三津田さんの文は読み易い!終わりまで一瞬でした。
 核ミサイルが落ちてきて急いでシェルターに入ったという、かなり特殊な状況のクローズドサークルですが、読み進めると王道クローズドサークルの流れを踏襲しています。出られないという状況での連続殺人。最後に残った一人は犯人ではない・・・ならだれが?という感じです。
 殺人が多く起こりますが、密室が多いです。ほぼ全て物理トリックであり、私は好みではありませんが、案外楽しめました。密室であることの理由は良くわかりませんが、まああの結末なんでどうでもいいか(笑)。
 割と初期の段階でこの本が三津田による記述であることが明かされます(というかこのシリーズはメタミステリだが今回はノートパソコン持参)。記述に嘘があるパターンもありますが、今回は記述者がひそかに代わるといった驚き要素もありました(主観を曖昧に書いてごまかす系叙述と似てますね)。
 結末はかなり意外なものでした。それを構成させるために、結構無理をしていると思います。作中作にすることや、三津田が頭を打ったことなどでギリギリ成立しているような。しかし、仮面の探偵(これも三津田の妄想?)による指摘で、三津田が一人でないとおかしい点が伏線として残されており、その点は見事でした。星影に引き継がれた後、その最後の文はどうやって星影が書いたのか?という疑問以外はさっぱりわかりませんでした。

 以下不満点。
・ミステリやホラーの映像作品の衒学?が多めでした。何作品かはメモさせてももらいました(笑)。ただ、ちょっとだけしつこかったかもしれません。
・この結末に近いような作品は結構あると思います。近くは無いけれど、主観の精神が不確かなものは、夢落ちや記述に嘘がある系と同じような系統だと思います。つまり、オリジナリティーは感じませんでした。
・自分が犯人で無いことは自分でわかっているッ という文は作中作の時点で効力がないと思う。

No.2 5点 kanamori
(2010/09/18 16:32登録)
三津田信三シリーズの番外編。
核爆発と同時に核シェルターに閉じ込められた作家の三津田ら見学者6名内に発生する連続殺人、そして・・・誰もいなくなった。
途中までサスペンス・ミステリとして面白く読めたが、もともとメタ・ミステリと分かっていても、この結末には壁本扱いされてもしょうがないでしょう。

No.1 3点 おしょわ
(2009/07/04 15:20登録)
なんか毎回終わり方がそんな感じですか。
ここまでの一連のシリーズ(三津田信三シリーズ)を刀城言耶シリーズの前に読んでたら、三津田信三もう読んでなかったかも。

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