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ミステリの祭典

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猫は知っていた
仁木兄妹の事件簿

作家 仁木悦子
出版日1957年01月
平均点5.70点
書評数23人

No.3 6点
(2009/06/01 20:45登録)
本作が書かれた当時、作者が女性であることもあり日本のクリスティーと言われたのも納得できるスタイルです。ことさらに怪しげな雰囲気を強調していた当時の本格派とも、またそれに対抗するように同じ年に現れた『点と線』の庶民的リアリズムとも異なる明るく理知的なタッチは、海外作品に似たタイプを求めれば確かにクリスティーです。
犯人の正体やトリックにサプライズは少ないですし、猫の扱いが微妙だとは思いますが、さまざまな細かい工夫を組み合わせて論理的に仕上げている点、好感が持てます。また、最後に明かされる動機がなかなか意外でした。

No.2 5点 江守森江
(2009/05/22 17:34登録)
一時この作品のネタバラシ推理クイズが流行ったのが懐かしい。

No.1 7点 なの
(2009/03/25 21:01登録)
初版から50年以上、流石に風俗は古びていますが、
人物が全く古びていない事に驚きます
読み易い文体と相俟って、なんとキャラが生き生きしてる事か
トリックは多少無理があるようにも思えますが、
ロジック自体はしっかりしてるので無問題

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