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ミステリの祭典

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殺しも鯖もMで始まる

作家 浅暮三文
出版日2002年12月
平均点5.50点
書評数4人

No.4 5点 測量ボ-イ
(2023/11/26 14:48登録)
なかなか趣向を凝らした密室。
類似作はなかなかなく、オリジナリティはある
と思います。
ダイイングメッセージは、まあこんなものかと。
(あまり期待していない)

No.3 6点 nukkam
(2020/07/01 19:53登録)
(ネタバレなしです) 朝暮三文(あさぐれみつふみ)(1962年生まれ)は奇想の作家として知られる一方で普通の作品も書いているそうですが、2002年発表の本書は後者に属する本格派推理小説です。といっても探偵役はかなりエキセントリックで、自作なのか引用なのかわからないことわざのようなせりふを連発して登場人物(と読者)を煙に巻いています。しかしユーモア本格派ながら謎解きはまっとうです。手掛かりがダイイング・メッセージに依存し過ぎていて犯人当てとしては感心できませんが、その弱点を補って余りあるのが2つの密室の謎の魅力です。1つは地中の穴から発見された死体、しかしその穴を誰かが掘って造った形跡が見つからないという前代未聞の地中密室です。もう1つの密室もロープで封印された密室というこれまたユニークな密室です。図解も丁寧で、これは一読の価値がある本格派だと思います。

No.2 5点 メルカトル
(2013/11/08 22:13登録)
再読です。
冒頭、地下約2メートルの空洞に眠る餓死した奇術師。それをたまたま釣りに来ていた老人とその愛犬が掘り返すという奇妙な滑り出しは、なかなか興味深く読めたが、話が進むに従って次第に中だるみの様相を呈してくる。
そして第二の密室殺人が起こるが、最初の事件と同様、ダイイングメッセージが真相解明のカギを握ることになる。
第一の事件は「サバ」第二の事件は「ミソ」、一体これは何を意味するのかが、物語の焦点であり、密室ははっきり言っておまけのようなものである。
葬儀屋が探偵役を務めるのだが、最初から最後まで当たり前のように担当刑事につきっきりでアドヴァイスを送ったりする不自然さはどうにかならないものかと思う。他にもツッコミどころ満載で、多少イラッとするが、そこそこ面白かったとは言える。

No.1 6点 テレキャス
(2010/08/18 14:16登録)
奇妙な登場人物と「サバ」と「ミソ」という謎のダイイングメッセージ、一風変わった密室など独特の空気とユーモアが 面白かった。
ダイイングメッセージの説明はちょっと無理があるかなと感じたが他は納得出来るものだった。
ちょっと変わったミステリを読みたい方はご一読を。

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