home

ミステリの祭典

login
少女は殺人の夢を見る

作家 阿津川辰海
出版日2026年07月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 mozart
(2026/08/06 20:38登録)
東京大学のサークル「月夜のお茶の会」の新入りメンバーである獏田格が、先輩である夢見灯がお茶会の場で紅茶をふるまうことでメンバーを眠らせその夢の中で課題本(ミステリー作品)を模して起こす事件を探偵役として解く(ことで目覚めることができる)、という筋立てがメイン。読書会の課題本の中には未読の作品も含まれていましたが(ネタバレは当然ありませんが)概要が分かるようになっているのでそれほど問題はありませんでした(読んでいた方がより楽しめたのは間違いないでしょうが)。全て夢の中の事件なのでサークルメンバーが殺されるような事件でも安心して(?)パズルとして楽しめました。自分としてはメンバーによるリレー小説なのに○○を使った「三階の窓」が特に気に入りました。灯の夢の中の事件ではなかったもののしっかり彼女の手の内で話が作られていた、と。

彼女が獏田を「特別視」して探偵役をさせる理由については最終話「九角館の殺人」で明らかになるのですが、二人の関係性に含みを持たせた終わり方で続編も期待したくなります。

1レコード表示中です 書評