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ミステリの祭典

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幻の女

作家 ウィリアム・アイリッシュ
出版日1962年01月
平均点7.51点
書評数47人

No.7 6点 レーン
(2009/01/17 01:47登録)
かの有名な出だしの一文は流石にいいね。
古典的名作ではあると思うが、その根拠となるスリル、サスペンス性、犯人の意外性などにおいては現代ミステリでの中では埋もれてしまうものではないかと思う。

No.6 8点 Tetchy
(2008/08/17 14:34登録)
有名な冒頭の一文に代表されるように、アイリッシュの美文に酔うが如く、物語を味わった。

主人公の無実を晴らす為に自身のみならず、親友まで協力して証拠を探すが、幾度となく徒労に終わる。
それらはヴァリエーションに富んでおり、あたかも連作短編のようだ。

そして最後の衝撃の真相に、読中引っかかっていた不自然さが腑に落ちる気がした。
しかし後日読み返すと、この真相にも諸手を挙げて賛同しかねる箇所があったので、評価はさらに下げた。

また、私的な感想を云えば、最後に幻の女の正体が判る事は、蛇足だったのではないだろうか。幻の女は最後の最後まで幻の女であって欲しかった。

No.5 5点 ElderMizuho
(2008/08/17 09:53登録)
正直、名作と言うほどでは・・と思います。
引き込みはいいのだけど素材が生かせてないです。
結局幻の女のあの処遇はないです。ああするならせめて伏線の一つくらいはいれてほしいと思います。
犯人当ては古い作品であることを考慮しても無理矢理感が強く、証拠や疑惑の発生が納得できるものではありませんでした。
(少しネタばれになりますが)幻の女の存在する意味や親友が事件捜査する過程など自体がどんでんという発想が古い作品としては魅力だった作品だったと思います。

No.4 8点 白い風
(2008/05/24 18:50登録)
これって戦前の作品なんですよね。
それでも今現代でもサスペンス性もあって充分楽しめました。
うすうす犯人は想像してましたがそれでもラストは意外性はありました。
主要メンバーが少ないのも読みやすかったです。
私も時代を越えた名作の一つだと思います。

No.3 10点 こう
(2008/05/06 22:43登録)
 サスペンスの最高峰の作品だと思います。アイリッシュ、ウールリッチ作品に一貫して言えることですが雰囲気の作り方が非常にうまいと思います。犯人は勘がいい方ならわかると思いますが一気に読ませる力を感じる作品です。新本格作品に染まる前に読んでほしい作品です。

No.2 8点 あい
(2008/04/19 21:57登録)
傑作と言われるだけあって面白かった。

No.1 10点 にくきゅう
(2008/04/12 12:42登録)
世界推理小説史上の傑作

意外な犯人、スリル、サスペンスともに申し分なし

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