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ミステリの祭典

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名探偵ジェリコ
スコット・ジェリコ

作家 ウィリアム・ハッセー
出版日2026年08月
平均点4.67点
書評数3人

No.3 7点 文生
(2026/09/20 09:13登録)
「新本格のような」という出版社の宣伝に釣られた人にとってははがっかりな作品ですが、ハードボイルド+サイコホラー+謎解きの、いかにも現代欧米風本格であることを踏まえても読めば結構面白い作品です。
失意の主人公が名探偵として復活するプロセスはドラマとして読み応えがありますし、シリーズを通して宿敵になりそうな邪悪な犯人もキャラが立っています。それに、見立て殺人の意外な目的も個人的には面白いと感じました。
いずれにしても、本作を読む場合はガチの本格を期待するのではなく、本格要素のあるハードボイルドもしくはサイコサスペンスだと思って読むのが吉でしょう。

No.2 3点 makomako
(2026/09/19 10:46登録)
ラジオでおすすめ作品とのことで購入したが、これは私には合わなかった。
ハードボイルド的要素が強く、出てくる人物にも全く共感ができない。
嫌な感じの小説としてしか読めませんでした。

No.1 4点 nukkam
(2026/08/17 17:04登録)
(ネタバレなしです) 英国のウィリアム・ハッセー(1977年生まれ)は事務弁護士出身で2010年に作家デビュー、ヤングアダルト向け作品を書いていましたが初の一般読者向け作品が2023年発表のスコット・ジェリコシリーズ第1作の本書です。ジェリコは元刑事で、ある事件の犯人に暴力を振るって投獄された経歴があり現在は父親の移動遊園地で働いています。そんな彼に三連続殺人事件の調査依頼が入ります。150年前に橋の落下で5人の芸人が死亡する事故がありましたが、今回の被害者はその芸人に見立てた死体となっていました。文春文庫版の千街昌之による巻末解説で「古典的本格ミステリの味わいと現代性が絶妙なかたちで組み合わされた」と絶賛されていて、動機不明の見立て連続殺人ということからヴァン・ダインの「僧正殺人事件」(1929年)の現代版本格派推理小説を期待して読みましたが全体的にハードボイルドの雰囲気が濃く、最後はかなりサイコサスペンス風になります。本格派ならではの謎解き推理もあるとはいえ、異様な動機については他人の説明に頼っています。昔ジャック・カーリイの「デス・コレクターズ」(2005年)を読んだ時と同じく、純然たる本格派として期待してはいけなかったという思いが残りました。

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