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ミステリの祭典

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猫鳴く森で謎解きを

作家 楠谷佑
出版日2026年03月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 7点 虫暮部
(2026/06/09 13:41登録)
 軍手云々とかは、作中で言い訳しているように “机上の論理” ではあるが、しっかり組まれていると思う。青春ミステリゆえに一挙手一投足が眩しく、そしてやはり犯人確定の瞬間は苦い。
 しかし猫達の存在感がちょっと控え目じゃないですか? 遠慮しなくていいのに。猫探しの小ネタは良かった。

No.1 6点 kanamori
(2026/06/07 14:48登録)
全寮制の男子校・霧森学院高等部2年の「オレ」兎川雛太(ヒナ)と鷹宮絵愛(エチカ)は寮のルームメイト。夏休みに二人はボランティア部の亜蓮に誘われて、”猫に会えるキャンプ場”にボランティアに行くことに。他校からも生徒が参加しており、高校生計10人でボランティア活動をしていたが、何人かは初対面ではなく、不穏な人間関係が見え隠れしていた。そして、キャンプ2日目、一人の生徒が何者かに殺害される事件が起きる。頭脳明晰な”エチカ”こと鷹宮は、春に起きた寮の事件に続き再び消去法推理で殺害犯人を突き止めようとするが…………。

「ルームメイトと謎解きを」に続くシリーズの第2弾。
多数の学生が集うキャンプ場で発生した殺人事件を、緻密なロジックを駆使して解明するプロットですから、自然と閃いたキャッチ・コピーは、”Z世代の「月光ゲーム」”wです。とは言っても、埼玉県北部には活火山はないので派手なクローズドサークルとはいかず、ダイイングメッセージも出てこない。ましてや今どき手がかりがマッチの軸はないでしょうし。読み進めるにつれ見当違いが分かって来ました。(また、本家は高校生じゃなく大学生だし)。でもひとつ、作業用の軍手というひとつのアイテムだけでなされた中盤のロジック展開は圧巻です。ミステリとしては外連味は乏しく地味ですが、端正な作風は評価されるでしょう。そういえば、最後の最後に夜空に月が出てきました。

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