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ミステリの祭典

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どうせ世界は終わるけど

作家 結城真一郎
出版日2025年05月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 7点 sophia
(2026/01/26 23:55登録)
そう近くもないが遠くもない未来に滅びる世界に生きることの意味を問う連作短編集。各エピソードにミステリー的な仕掛けも施されており、主題にしっかり絡んでなかなか効果的ですね。意外性が一番あったのはやはり「友よ逃げるぞどこまでも」でしょうか。ただ、最終章の親子がたどり着いた真理は私も読みながらずっと思っていたことなので、そこの意外性はあまりありませんでしたかね。とはいえ連作短編集としてのまとめ方が綺麗なのでプラス1点。

No.2 4点 虫暮部
(2025/10/10 12:47登録)
 謎解き中心と言うよりは、それを通じて作者の言いたいことが色々ありそうなメッセージ系ミステリ? でもそれをこんな風にはっきり出しちゃっていいの?
 ハイ、これを読んでこう思って! ここで共感して! みたいな作者の思惑があまりに露骨。そういうのはもっと物語の背後に上手く潜ませて欲しい。作中のサッカー少年のように、“押し付けんなよ” “言われたからやってるみたいになるのは納得がいかない” って気分。
 そんな中で「友よ逃げるぞどこまでも」だけはとても面白い。そしてそれは、登場人物の心情云々よりも、犯罪絡みの設定に負うところが、やはり大きいのではないか、と思った。

No.1 6点 まさむね
(2025/08/11 20:22登録)
 小惑星が地球に激突し、人類は滅亡する。ただし100年後に…。絶妙な設定の中で描かれる連作短編集。100年の猶予は長いのか短いのか。自分ならどうするのか、深く考えさせられます。
 終末系小説でイメージされるような寂寥感はなく、むしろ〝希望〟を感じます。マイベストは3話目の「友よ逃げるぞどこまでも」か。最終話は、無理に色々詰め込まなくても良かったような気も。

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