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ミステリの祭典

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777 トリプルセブン

作家 伊坂幸太郎
出版日2023年09月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 7点 ぷちレコード
(2025/08/27 21:15登録)
不運な殺し屋・七尾が請け負ったのは簡単な仕事だった。超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるはずが、勘違いで殺人劇に。そのホテルには驚異的な記憶力を持つ紙野結花が身を潜めていて、彼女を狙う同業者たちが押しかけてくる。
殺しの同業者13人のほか政府高官らがホテル内で交錯し、殺人と逃走の合間に任務と人生の片鱗が、物語を予想外の方向に進めながら、サスペンス色豊かに語られていく。死亡率が高いのに全く血なまぐさくなく、節々でユーモアを味わうことが出来る。

No.1 7点 zuso
(2025/07/09 21:38登録)
ホテルからなかなか出られない主人公の設定や、ある目的のためにホテルに集まった六人の殺し屋たちそれぞれのキャラクターも魅力に溢れている。
言葉選びや会話のテンポも良く、しかもストーリーの中には政治や資本主義といったテーマも巧みに織り交ぜられている。スリリングなサスペンスが楽しめる一冊。

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