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ミステリの祭典

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砂男
学生アリス&江神シリーズ、作家アリス&火村シリーズ ほか

作家 有栖川有栖
出版日2025年01月
平均点6.00点
書評数3人

No.3 5点 虫暮部
(2025/06/13 14:32登録)
 本書の成立過程があれこれ記されているが、単に出来がちょっと弱くて短編集に収録し損ねていたものが集まっちゃったんじゃない? と言う感じもするな~。
 「推理研VSパズル研」のロジックが理解しきれない。作中の説明の仕方はベストなのだろうか?
 表題作。鉄道事故の真相が不明なままで良いのだろうか?
 「小さな謎、解きます」は両方ピンと来た。漢字マニアなもので。歌詞の件は私も気になっていた。ああいうねじれたメタ構造の歌は他にも、「大きなうた」とか、「わかれうた」とか……。

No.2 6点 まさむね
(2025/06/01 22:25登録)
 作者の単行本未収録作品を集めた作品集。江神シリーズ2本、火村シリーズ2本、ノンシリーズ2本の計6作品を収録。出来栄えはマチマチといったところですが、個人的には青い目・緑色の目の既存パズルを活用した「推理研VSパズル研」がベストか。既存パズルの回答後の展開が江神シリーズらしい。
 何より、2つのシリーズを同一の文庫で読めたことが、ファンとしては楽しかったですね。

No.1 7点 makomako
(2025/05/18 20:51登録)
砂男は中編で、それ以外は短編です。
作者が書いておられるようにかなり以前に作り上げたが、何らかの理由で発表を控えていたものを集めた短編集です。
したがってこの本全体のまとまりはありません。
最初の2編は名探偵が江神さんで、後ろのほうは火村です。
これを読んでいると作者の発表作品をリアルタイムに読んできたものとして懐かしいと気持ちとともに、作者がいかに真摯に作品を作っているかがよくわかります。
そろそろ学生アリスシリーズの長編を読みたいところでしたので、ちょっとだけ渇きが癒された感じです。
でももうそろそろ学生アリスシリーズの最終編を書いてほしいなあ。作者も書けなくなるかもしれないし、なんといっても私が読めなくなってしまわないうちにお願いしますよ。

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