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ミステリの祭典

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人間豹
明智小五郎シリーズ

作家 江戸川乱歩
出版日1972年01月
平均点4.33点
書評数3人

No.3 3点 レッドキング
(2020/03/10 08:03登録)
豹人間でなく人間豹てネーミングがよい。猫でも蛇でも蜘蛛でもなく豹てのがよい。

No.2 5点 ボナンザ
(2014/04/07 22:35登録)
中期乱歩でもっともエログロな作品。吸血鬼から四年も封印されてたからなぁ。

No.1 5点
(2012/05/28 20:44登録)
泡坂妻夫のあくまで合理的な『猫女』と違い、本作に登場する悪役は本当にホラー的な存在です。真面目に扱えば『モロー博士の島』みたいにもなりそうに思えます。しかし、事件が終わった後のエピローグになって、一応「人獣混血の説が喧伝された…科学の肯んじない憶測である」という説明がつくだけ。
その荒唐無稽さは、途中でいったん明智の策略にかかって捕えられた人間豹の、安易というか無茶苦茶な逃亡方法にも表れています。『蜘蛛男』等のようなとりあえず納得させる展開など全く無視して、クライマックスのサーカスのテントまで暴走です。逆に縛り上げられてしまった明智の脱出方法の方は、通俗的とは言えさすがに名探偵らしい手際ですが。
こんな事件を引き起こす前に、人間豹とその父親がどんな人生を歩んできたのか、疑問も感じますが、そんなウェルズ的観点はやはり無視しちゃいましょう。

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