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ミステリの祭典

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成瀬は信じた道をいく
成瀬シリーズ

作家 宮島未奈
出版日2024年01月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 HORNET
(2024/11/01 22:04登録)
 前作から時は進み、高3で大学受験をして、離れた地でそれぞれの大学に進学する成瀬あかりと島崎みゆき。地元に残り京都大学に進学したあかりだったが、超一流大学の学生になっても変人ぶりは相変わらずだった。
 本作では2人が離れ、大学生となった時期へと物語が展開される。そのうち「コンビーフはうまい」から登場する、成瀬と共に「びわ湖大津観光大使」となった篠原かれんがよかった。はじめは、大使になるための「自分売り」に余念がない、キラキラ系のいけすかないタイプかと思っていたが、意外にも成瀬に馴染み、やがては従来の親友・島崎みゆみを嫉妬させるほどになる。
 今風キャラクターのかれんと、今風から一線を画しているあかりとが、屈託なく関係を築いていく様は、何だかよかったなぁ。

No.1 6点 sophia
(2024/10/04 18:52登録)
前作は構成が凝っていたのでミステリー的な仕掛けを期待してしまい失敗したのですが、本作は特にそういうひねりもなく、時系列通りの客観的な成瀬あかり史という王道の描き方で安心して読めました。おかげで尚更ミステリーではなくなりましたし、当サイトにおける評点としてはこんなものになってしまうのですが、いやしかし最終話はミステリーではないですか?「成瀬はどこへ消えたのか」これは立派なミステリーでしょう。伏線もしっかりと提示されていますし、正直言ってこれは当てたかったですねえ。第3弾もありそうなので次はリベンジさせて下さい。そして成瀬シリーズはミステリーであると言わせて下さい(笑)

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