全員犯人、だけど被害者、しかも探偵 |
---|
作家 | 下村敦史 |
---|---|
出版日 | 2024年08月 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 6点 | 虫暮部 | |
(2024/10/31 12:40登録) 特殊な条件のデスゲームで参加者が舌先三寸に命を懸けて自白合戦、と言う発想の転換はとても面白い。変則パズラーに社会派を混ぜたエンタテインメント。そこで終わらせておけば良かった。 それを更に捻って囲い込んだのは蛇足に思える。真犯人の行動原理も強引で、設定ありきな感じ。整形して逃げたならもう脅迫者が誰でもいいじゃん。これには作品全体の評価を下げざるを得ない。 単行本表紙は深水黎一郎『ウルチモ・トルッコ』、更に遡ればレコードだけどユーライア・ヒープ『対自核( Look At Yourself )』、コンセントピックス「顔」。由緒正しいデザインなのである。 |