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ミステリの祭典

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看守の信念
刑務官・火石司

作家 城山真一
出版日2022年02月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 8点
(2024/08/31 21:08登録)
各短編とも人間ドラマがあってよいのですが、今回も最後に驚かされました。
「看守の流儀」を先に読まないといけませんね。

No.2 5点 zuso
(2024/08/19 22:11登録)
5編からなる連作短編集で、最後に大きなどんでん返しが炸裂する。
警務官と囚人の息詰まる葛藤劇が並ぶが、その一方で心温まる着地があり、感涙にむせぶ人生讃歌もある。

No.1 6点 びーじぇー
(2024/04/08 22:17登録)
警務官と受刑者の人生を描く連作ミステリで、プロローグと5つの短編とエピローグからなる。
謎とその解決は、各編それぞれにアプローチが異なる。刑務所という狭い舞台を扱いながらも、そのバリエーションは豊富。刑務所の運営に携わる刑務官や他の職員、そして受刑者たち、時には刑務所の外側まで、様々な人々の思惑が交錯するドラマが繰り広げられる。
各編に、火石の動向に目を向ける刑務所の総務課長・芦立の視点からの叙述が挿入される。独立した各編を結ぶ糸のような役割を担う芦立と、その家族の物語もまた興味深い。結末近くの一行で、物語の風景を塗り替えてしまう驚きもある。

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