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ミステリの祭典

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殺し屋、やってます。
殺し屋探偵シリーズ

作家 石持浅海
出版日2017年01月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 6点 たかだい
(2024/11/19 23:53登録)
現代に生きる殺し屋の物語なのだが、ミステリーとしての視点が面白かった作品
主人公は殺し屋で、殺し屋は仲介人2人を経て依頼人から殺人を依頼される
そんな依頼人もしくは標的の不審点に気付いた殺し屋が、その不審点を調査し解き明かしていくというのが大体の本筋であり、そこら辺がこの作品の長所にして唯一無二だと思った点です
また、謎は解き明かしつつ淡々と依頼もこなす殺し屋の姿勢も(話として)好感が持て、伊坂幸太郎の「殺し屋シリーズ」と比べたら時、リアリティはこちらに軍配が挙がる気がしました
視点の面白さと、文章の読み易さで思った以上に楽しめた1冊です

No.2 7点 虫暮部
(2024/10/02 11:16登録)
 最初の2話が同じパターンだったので、ずっとこうだったら飽きちゃうな~と危惧したが、流石にそれはなく色々と工夫してあり以降の評価は一転。遂行業務自体は割とサラリと描かれているし実入りは良さそうなので、あら私も殺し屋、やってみようかしら、と言う気になること必至。

No.1 6点 zuso
(2023/10/01 22:39登録)
本書の大半で主人公を務めるのが経営コンサルタントの富澤允。とはいえ、それは表の顔で、実のところは一人につき六五〇万円で殺しを請け負う殺し屋だ。
本書のミステリとしての旨味は、富澤や彼の仲間が、ターゲットや依頼人の奇妙な行動について推理を巡らす点にある。
殺し屋視点の謎解きという設定の魅力と、その設定を活かしきった謎解きの魅力が堪能できる。

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