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ミステリの祭典

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三毛猫ホームズの追跡
三毛猫ホームズシリーズ

作家 赤川次郎
出版日1979年08月
平均点5.00点
書評数3人

No.3 6点 文生
(2021/08/22 21:11登録)
三毛猫ホームズシリーズの第2弾。
この回から片山兄妹やホームズの他にコミックリリーフの石津刑事が加わり、軽妙さに拍車がかかります。
ミステリーとしてもそれなりに仕掛けが用意されており、まだまだ楽しめるレベルですが、前作に比べるとかなり小粒になってしまったのは否めないところです。

No.2 4点 斎藤警部
(2015/10/06 00:38登録)
シリーズ第一作「推理」でまさかの大胆トリックにやられて手に取った第二作はまったく記憶に残っておりません。 正確には、凡作でもなかろうがさほど好みじゃない、って個人的評価だけはっきり記憶に残っています。

No.1 5点
(2011/05/30 21:39登録)
ちょっと悪ノリしすぎなところはあるにしてもこの作者らしい軽快な文章は読みやすく、謎の提示もなかなかのもので、気軽に楽しめます。お約束事的なご都合主義(2年前の事件関係者は誰かというところなど)も、まあこんな作風であれば笑って許せる範囲でしょうか。
しかし、シリーズ第1作における密室のような中心になるトリックが存在せず、連続殺人のそれぞれにトリックは考えられているのですが、どうも小粒なアイディアを並べ立てただけという感じがします。たぶんトリック自体よりも、それを解明するプロセスの方に緻密さが欠けるせいかもしれません。ダイイング・メッセージも、ちょっと偶然が過ぎるように思われます。
ホームズも2作目にしてすでに名探偵らしくなり過ぎている点が気になりました。もっと普通の猫と見える中に才能をちらつかせる方がいいと思うのですが。

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