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ミステリの祭典

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殺したい子

作家 イ・コンニム
出版日2023年04月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 YMY
(2025/02/12 21:24登録)
校舎裏で同級生ソウンを殺したとされる女子高生ジュヨンの刑事裁判を描いたサスペンス。
ジュヨン自らの視点のパートの合間に十八の異なる人物による証言が挟まれる。ジュヨンとソウンの性格と関係性が証言によって異なるのが特徴である。
二人は友達だったのか。貧しいソウンは裕福なジュヨンの下僕だったのか。ジュヨンは悪魔のような人間なのか。それとも殺人者だと報じられた彼女を証言者が付和雷同に叩いているだけか。真相や伏線それ自体よりも、事件の様相を何度も転調させる手並みに魅せられた。鋭いことを言う人物もいて、時々ハットさせられるのもいい。

No.1 6点 文生
(2023/06/18 15:00登録)
女子高生が校舎裏で撲殺死体となって発見され、同級生の友人が逮捕される。その事件を関係者のインタビューを通じて追っていくが…。

証言する人間が代わるたびに被害者と容疑者のイメージが二転三転しながらも、世論のバイアスによって次第に真実が歪められていくプロセスがスリリングです。事件の真相も皮肉が効いていて悪くありません。ただ、逮捕された女子高生が弁護士たちにあまりにも非協力的で自ら心証を悪くしにいっている点に関しては若干の苛立ちを覚えました。

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