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ミステリの祭典

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剣持麗子のワンナイト推理
剣持麗子シリーズ

作家 新川帆立
出版日2022年04月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 6点 E-BANKER
(2024/12/05 14:12登録)
~亡くなった町弁のクライアントを引き継ぐことになってしまった剣持麗子。都内の大手法律事務所で忙しく働くかたわら、業務の合間に一般民事の相談にも乗る羽目になり・・・~
ということですでに地上波にも登場した弁護士・剣持麗子が巻き込まれる事件をまとめた連作短編集。
単行本は2022年の発表。

①「家守の理由」=初っ端は軽~いジャブといった雰囲気の短編。でも、連作の第一話としては、重要な部分も含んでいるから注意が必要!
②「手練手管を使う者は」=またもや事件に巻き込まれてしまう麗子&(相棒役の)黒丑。しかも今度はどう見ても、コイツしか犯人はいない状況。で、タイトルの意味は最後の最後で分かることに。
③「何を思うか胸のうち」=なぜか、麗子が所属する大規模弁護士事務所で開催される「大運動会」(!)が今回の事件の舞台となる。白熱の競技(→なぜかドッチボール)の後の更衣室で発見された変死体。死んだのは、最近転職してきた「細かくて、嫌われている」嫌な上司だった・・・
④「お月さまのいるところ」=これまでとちょっと舞台が変わり、今回は深夜の丸の内で事件は起こる。そして、またもや巻き込まれてしまう麗子。痴呆症の老婆に連れられてきたアパートの部屋には首吊り死体が・・・。最後には意外な真相が明らかになる。
⑤「ピースのつなげ方」=最後は連作の最終編らしく、これまでのつながりやカラクリが明らかとなる。いや、明らかになると書いたが、決してすべてが明らかになってはいない。これはシリーズ化への布石なのか? はたまた単なる消化不良なのか?

以上5編。
なかなかツボを心得た作品だと思う。飛びぬけて面白いわけではないけれど、連作の仕掛けといい、麗子のキャラといい、読者を惹きつける要素はいろいろある。
さすが、日本の最高学府出身者! 頭の出来の違いを感じてしまった。
総じて、器用な作家だなあーという感想。
シリーズ続編も読むでしょう。

No.2 5点 makomako
(2024/07/14 09:30登録)
 この本によると弁護士さんはとても忙しく夜型の人が多いのだそうですが、こんなに徹夜ばかり続けていてよいのかなあと心配になるような内容。
 短編集のようであるが最終的にはお話が続いている連作です。
 主人公の弁護士は敏腕で頭が切れて少々冷たい、まさに秀才を通してきた女性にありがちなキャラです。でもなんだかんだといって依頼人に押し切られてやりたくもない相談にのってしまうところは、ちょっとかわいいかな。
 お話の内容はまあこんなものでしょう。悪くはないです。
 私にとってはちょっととがった秀才が書いた話といった感じがして、多少評価が下がりました。

No.1 5点 まさむね
(2023/03/30 22:28登録)
 シリーズ三作目にして初の連作短編。
 各々の短編において放りっぱなしの中途半端感が残り、さてさて、これが最終話で…と期待したものの、かなりモヤモヤした終わり方でした。続編を予定しているのかなぁ。いずれにしても中途半端な印象。サクサク読めたのは良かったのだけれど。
 ちなみに、剣持さん徹夜しすぎ。私は毎日7時間眠りたい人間なので、絶対に真似できない。「眠いだろうなぁ」とか「翌日大丈夫?」とか、こちらまで体が辛くなってきた。

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