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ミステリの祭典

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死の館の謎
ニュー・オーリンズ三部作

作家 ジョン・ディクスン・カー
出版日1975年08月
平均点2.67点
書評数3人

No.3 3点 レッドキング
(2020/07/24 11:07登録)
曰くのある館。怪死事件から十数年の後、侵入不可能状態の二階部屋から転落怪死した女。状況は「密室」にして、関係者には皆アリバイがあった。肝心の密室トリックは小学生向け探偵ものレベル。せっかくターゲットが心臓病持ち設定なんだからそれ利用するトリックがほしかった。
※あの手すりの一部に隠しスイッチが接続されていて、ベランダの箱から「オバケ」のびっくり風船が飛び出して被害者をショック死させ、風船は空に飛んでってしまうての考案した。(やはり小学生向けだな)

No.2 4点 nukkam
(2014/08/13 17:47登録)
(ネテバレなしです) 1927年の米国を舞台にした、ニュー・オーリンズ三部作の最後を飾る歴史本格派推理小説です(出版は1971年です)。もっとも作中時代がカーが生きていた時代ということもあってかあまり歴史物らしさを感じられませんでした。不可能犯罪プラス容疑者の大半にアリバイ成立というカーらしいプロット、更には宝探し趣向まで織り込んでいるのですがさすがに晩年の衰えは隠せないですね。元気な時代のカーなら無理そうなトリックでもこれでもかと言わんばかりの伏線を用意してトリック成立の説得力を高めていたのですが、本書では伏線が十分でなく推理の強引さばかりが目立ってしまっています。カーの長所の一つであるストーリーテリングの巧さも翳りが見られ、読みにくくなってしまったのも残念です。

No.1 1点 Tetchy
(2008/12/11 22:34登録)
大味だ、あまりにも大味だ。
作品の構築したトリックが単なる研究成果の発表会と化し、全くの自己満足となっている。

“老いてなお、最新の知識を導入し、斬新な試みに挑む”
とでも云いたかったのだろうか?
しかし、なおざりにされた登場人物の多い事!

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