home

ミステリの祭典

login
幻告

作家 五十嵐律人
出版日2022年07月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 八二一
(2023/11/26 20:23登録)
リアルな法廷シーンから知る、人が人を裁く難しさ。過去と現在を行き来して、まだ見ぬ明日を切り開く。暴かれる人間の本性に、感情の揺らぎが止まらない。
高密度に凝縮された著者の決意と覚悟が伝わる物語。

No.1 5点 文生
(2022/09/17 08:13登録)
裁判所書記官の主人公は学生時代に、自分が幼い頃離婚した父が強制わいせつの罪で有罪判決を受ける場面を傍聴席から目撃。数年後に偶然タイムリープの能力を得た彼は現代と過去を行き来しながら、父を救おうとするが...。

著者ならではの法に関する蘊蓄は興味深いものがありますし、SF+リーガルミステリーという組み合わせもユニーク。ただ、タイムリープに伴う時系列が理解しづらく、ミステリーとしてもSFとしても明快さに欠けているのが難。また、父親は悪人ではないけれど、半ば自業自得である点もなんだかもやもやします。

2レコード表示中です 書評