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ミステリの祭典

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闇祓

作家 辻村深月
出版日2021年10月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 6点 zuso
(2024/04/01 22:29登録)
謎の高校生・要へ親切に接した委員長・澪。そんな澪へ不自然な行動をとる要。部活の先輩・神原が澪の身を案じるが。悪意を持って人の心に宿る闇を増幅し、家族ごと追い詰める恐ろしい存在がすぐそばに。心の奥底まで入り込む恐怖に震えた。

No.2 6点 ぷちレコード
(2024/03/16 22:20登録)
不気味な転校生につきまとわれる澪は、その恐怖を打ち明けたことから憧れの先輩と急接近する。だがそれは、さらなる恐怖の始まりに過ぎなかった。他人との距離感がおかしく、双方向のコミュニケーションが不全な人間を日常に潜む人外の存在としてリアルな恐怖にまで高めるのみならず、その元凶として日本最凶の妖怪あるいは怨霊の現代版とでもいうべき、「家」が生み出す空虚で無機質な負の連鎖に社会解体の縮図を映し出す。家族に始まり社会を構築する人間の関係性が恐怖の根源であるという、何とも逃げ場の無い物語だ。

No.1 7点 文生
(2022/07/22 05:49登録)
闇の一族によって人々が破滅していく伝奇ホラーですが、超能力や霊能力といった超常的な力は一切出てきません。それではどうやって人々を破滅させるのかというと、地道なハラスメントです。設定は壮大なのに中身は普通のイヤミスという点が逆に新鮮ですし、こけおどしの描写がない分ぞっとさせられます。特に、いい人を演じつつ、周囲の人を死に追いやっていく”お父さん”のキャラが秀逸。ただ、最後の決着があっけなかったのがちょっと残念ではあります。

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