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ミステリの祭典

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幼年期の終わり
別題『幼年期の終り』『地球幼年期の終わり』

作家 アーサー・C・クラーク
出版日1969年04月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 5点 レッドキング
(2023/06/28 06:32登録)
現実世界を、見ることなき上位次元への憧憬に置き去りにする超進化論SF。壮大にしてタイトなWhyWhatミステリとして評価。※超越的異星人Overlord達の風貌が、ヤギづら悪魔って設定が良く。

No.1 8点 斎藤警部
(2021/12/13 15:15登録)
第一部が終わって早速、いつまでも深呼吸していたくなったのには参った。
第二部には愉しい冒険要素もあり、これが物語全体のアドヴェンチャー・リリーフになっているという構造の峻烈さは興味深い。
第三部には、三度にわたるエンディング。 うち二度はオーヴァーセンチメンタルにして急襲型。言葉に詰まる。

この物語展開の前半分くらい望んでいる人間さんも結構いらっしゃるんじゃないかと推察。
やさしい/やさしくないの座標軸が全く意味を失う臨界へと、雪崩れ込むのを見守るしかない物語。
作者による第一部改訂への強烈な使命感には感じ入った。
何より、テーマがシンプルなようで重層的、複雑な位相群をワイドヴューに投射しているのがいい。 ◯◯でさえ物語の主軸じゃないんだから。。

“あの子は玩具を残していったーー”

二度読みが怖い。

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