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ミステリの祭典

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僕の神さま

作家 芦沢央
出版日2020年08月
平均点5.75点
書評数4人

No.4 5点 まさむね
(2026/03/24 20:56登録)
 4つの短編+エピローグで構成される連作集。小学5年生の「僕」と、皆から「神さま」と尊敬される水谷くんが主な登場人物。
 1話目でほっこりさせられつつ、2話目で川上さんが登場するや、ヘビーな展開に。3話目でヘビーさが和らいだかに見えて…という展開。こうした濃淡のつけ方は嫌いではなく、興味を保ちつつ終盤へ。全体として決して悪くはないのだけれど、正直、もっと驚きの何かが待ち構えていると予測していたところ、結構想定の範囲内で終わってしまったかな…という印象も。

No.3 6点 よん
(2022/08/02 12:51登録)
小学生の水谷君は、洞察力・推理力に秀でており、同級生の「僕」をはじめ、クラスの皆が問題が起こると彼に相談する。しかし、いかに明晰な頭脳の持ち主とはいえ、小学生でしかない水谷君は、大人の世界での出来事には基本的には無力。
そして、彼を「神さま」と持ち上げる周囲の期待が、水谷君自身にとっていかに残酷であったかも描かれる。心温まる第一話から、ヘビーな展開になっていく連作としての構成が考え抜かれている。

No.2 6点 HORNET
(2021/03/14 15:20登録)
 小学5年生の「僕」は、ある日おじいちゃんの家で、桜の塩漬けをひっくり返してダメにしてしまった。それはおじいちゃんが、亡きおばあちゃんが作ったものとして毎年春の楽しみにしていたもの。どうしよう…と窮地に立たされた僕の頭に浮かんだのは、どんな謎でも推理して解決してくれる「神さま」、同級生の水谷くんの顔だった―。

 1話目「春の作り方」はハートウォーミングなストーリーで、穏当なコージー・ミステリという作者の新境地?と思いきや…いやいやそこは芦沢央、それだけで終わるわけがない。作者の巧みなストーリーテーリングを改めて実感する良作だった。

No.1 6点 sophia
(2020/10/18 18:33登録)
小学生版の「本と鍵の季節」といったところですが、この二人がなぜ仲が良いのかあまり分からないです。目玉エピソード「夏の「自由」研究」は論理の飛躍が気になりました。

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