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ミステリの祭典

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猫物語(白)
〈物語〉シリーズ

作家 西尾維新
出版日2010年10月
平均点6.00点
書評数3人

No.3 7点 虫暮部
(2026/01/12 13:14登録)
 委員長は阿良々木暦を過大評価してない? あんなことやこんなことをやらかす野郎を良い方に解釈し過ぎてない? まぁ再読なので、時系列的にはあれこれは未だ起きてないんだけどね。
 つまりこれは、一人称で過大評価をこれでもかとばかりに書き連ねることで、“私、本気ですよ” とか書く以上に記述者の本気っぷりを表しているのである。羽川さん目が曇っとるな~、熱に浮かされとるな~、と読者に実感させているのである。高等テクニックである。

No.2 4点 ボナンザ
(2021/02/13 17:37登録)
セカンドシーズンの幕開けということでヒロインたちの掘り下げ(と第一人称の変更)が図られた一作。その後のシリーズが思ってたのと違う感じに進んだことを考えると、これはセカンドシーズンでは一番読者の期待通りの作品なのかも。

No.1 7点 メルカトル
(2020/02/13 22:45登録)
“何でもは知らないけれど、阿良々木くんのことは知っていた。”完全無欠の委員長、羽川翼は二学期の初日、一頭の虎に睨まれた―。それは空しい独白で、届く宛のない告白…「物語」シリーズは今、予測不能の新章に突入する。
『BOOK』データベースより。

何よりこれまで阿良々木暦の一人称だったのが、委員長羽川翼の一人称になったのに新鮮さを感じます。更に正直あまり掴み所のなかった戦場ヶ原が人間臭くて、これまた個人的に嬉しい誤算ではありました。しかもいいままで出番のなかった阿良々木家の父母が出ているではありませんか。チョイ役ではありますが、阿良々木母の台詞には痺れました。
結局何がしたかったのかがはっきりしているのに好感が持てます。それは愛、家族間の愛、兄弟愛、男女の愛なんだと思います。今回虎の怪異が主となっており、猫対虎の図式が描かれますが、その裏には羽川の生々しい感情が隠されていて、それが前述の愛に繋がります。

阿良々木暦は取り込み中で、ほぼ出てきません。それと主要キャラの神原、真宵、仙石も。代わりにファイヤー・シスターズ、戦場ヶ原ひたぎ、忍がそれぞれいい味を出しています。いやしかし、<物語>シリーズ七冊読みましたが、初めて阿良々木暦がカッコ良いと思いましたね。安定して面白い本シリーズですが、本作が最も私の好みに合う作品のような気がしました。

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