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ミステリの祭典

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フライアーズ・パードン館の謎

作家 フィリップ・マクドナルド
出版日2005年03月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 5点 nukkam
(2015/05/29 15:40登録)
(ネタバレなしです) 1931年にマーティン・ポアロック名義で出版された作品で、シリーズ探偵の登場しない本格派推理小説です。殺人はすぐには起きず、代わりに不思議な現象の数々が紹介されるという序盤の展開はポール・ ギャリコの「幽霊が多すぎる」(1959年)を連想させます(怪奇性の演出ではギャリコの方が巧いと思いますが)。水のない場所での溺死と密室の組み合わせという、とびきり魅力的な謎は島田荘司の「水晶のピラミッド」(1994年)が有名ですが、それより半世紀以上も前にこのテーマに取り組んでいるわけです。もっともトリック自体ははっきりいって大したことありません。特に現場に水が残っていなかった謎の真相はバカトリックの範疇に入ると思います。何かの書評でマクドナルド最良のトリックが使われていると紹介されていたように覚えていますが、これで最良だとすると他の作品を読むのが恐くなります(笑)。もっともネタ的には十分に面白いのであまり結末に期待かけずに読めばそれなりには楽しめる作品です。

No.2 6点 あのろん
(2014/03/05 17:30登録)
(ネタばれ気味)
水のない密室で溺死する、という曰くつきの館。
この謎がおもしろくて、つい引き込まれてしまいました。
犯人が読めてしまったのが残念ですが、水の処理には唖然…。

No.1 6点 あい
(2009/03/05 16:47登録)
事件の謎が非常に魅力的ではあるものの、解決がイマイチ

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