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ミステリの祭典

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平成ストライク

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日2019年04月
平均点6.67点
書評数3人

No.3 7点 HORNET
(2021/07/10 22:23登録)
 激動の昭和が終わり、バブル経済の熱冷め止まぬうちに始まった平成。福知山線脱線事故、炎上、児童虐待、渋谷系、差別問題、新宗教、消費税、ネット冤罪、東日本大震災―平成の時代に起こった様々な事件・事象を、九人のミステリー作家が各々のテーマで紡ぐトリビュート小説集。(Bookデータベースより)
 平成に起こった事件や、平成の風俗事情を下敷きにして描かれた各短編は、平成時代を生きてきた人間にとってはそれだけで面白い(「白黒館の殺人」だけはあまりその色を感じなかったが…)。さらに今を時めく豪華な作家陣でもちろんミステリとしてもなかなか。
 令和を迎えた今(とってももう3年だけど)読むのがオススメ。

No.2 6点 まさむね
(2020/02/23 12:18登録)
 福知山線脱線事故、児童虐待、新宗教、消費税、東日本大震災…平成時代の事件・事象を、9人の作家が各々のテーマで紡ぐ短編集。青崎有吾・井上夢人・千澤のり子・遊井かなめ・小森健太朗・白井智之・乾くるみ・貫井徳郎・天祢涼が名を連ねています。
 個人的には千澤のり子「半分オトナ」の仕掛け、白井智之「ラビットボールの切断」における“作者らしさ”が印象的だったかな。他の作品も含め、こういった形で平成を振り返るのも悪くないですね。「平成って、実は俺の人生の多くを占めたんだよなぁ…」と感じ入った次第です。

No.1 7点 take5
(2019/12/07 22:36登録)
平成の出来事と絡めた話が9編
平成という言葉を聞いて感傷的になっちゃってる自分を照れくさく感じる人たちに…
という遊井かなめさんの前書きから始まります。
尼崎列車事故、炎上、ネグレクトと、
フィクションとノンフィクションの合間をいくような作品。
千澤のり子さんの作品が叙述に凝っていたのでミステリー登録してみました。乾くるみさんや井上夢人さんも書いています。

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