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ミステリの祭典

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密室の鍵貸します
烏賊川市シリーズ

作家 東川篤哉
出版日2002年04月
平均点6.17点
書評数24人

No.4 7点 makomako
(2009/08/23 09:21登録)
 これはしっかりした本格推理小説なのでしょう。きちんと伏線も張ってあり複雑な推理もあってなかなか面白かった。おどろおどろしい雰囲気として本格好きをひきつけることも出来る内容なのに、ユーモア仕立てとしたところが作者の個性なのでしょう。こういった雰囲気は嫌いではない。
 登場人物が少ないのも、人の名前を覚えるのが苦手な小生には好感がもてる。ただ私は後のシリーズを読んでいたため、怪しげな人物が犯人でないことが分かっており犯人探しとしてはちょっと興ざめであった。この作者の作品を読むなら、まずこの作品からはじめるべきでしょう。
 なお違う作品に作者はプロットやトリックを考え抜いてから書き始めるのではなく書きながら作っていくほうだといっているが、この作品を読むかぎりよほど考え抜いてから書いたとしか思えないのですがね。

No.3 6点 江守森江
(2009/05/24 04:01登録)
実質のデビュー作。
カッパワン発表時に即購入。
私の好みにピッタリで次作以降が楽しみだった。
作品レベルには納得してるが寡作なのが残念。

No.2 4点 abc1
(2009/01/17 13:03登録)
何だか惜しいなあ。犯人はものすごい労力をかけて30分の時間を捻出するわけですが、その日被害者が家にいなかったらどうするつもりだったんでしょう。約束をしていたようなことを匂わせているが、未婚の女性が見ず知らずの男をいきなり自宅に招きいれるでしょうか。

No.1 7点 キトウY
(2008/02/23 17:29登録)
他の作家ならサスペンス仕立てにしそうな題材をここまで緩いものにするとは思わなかった
密室トリックや犯人より動機がよかったです

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