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ミステリの祭典

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偽物語
〈物語〉シリーズ

作家 西尾維新
出版日2008年09月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 7点 虫暮部
(2024/09/26 12:20登録)
 私は本書で歯ブラシと千枚通しの正しい使い方を学びました。
 “電話で天気予報” はサーヴィス終了だから、百年後の読者には判らないネタになってしまいましたね。

No.2 4点 ボナンザ
(2021/02/20 14:27登録)
歯磨きのシーンが一番の見ものだと思います・・・。

No.1 6点 メルカトル
(2019/07/21 22:00登録)
“ファイヤーシスターズ”の実戦担当、阿良々木火憐。暦の妹である彼女が対峙する、「化物」ならぬ「偽物」とは!?台湾の気鋭イラストレーターVOFANとのコンビも絶好調!「化物語」の後日談が今始まる―西尾維新ここにあり!これぞ現代の怪異!怪異!怪異!青春は、ほんものになるための戦いだ。
『BOOK』データベースより。

上巻、手際よくエピソードを交えながら主要キャラを紹介していくのは、一種の読者サービスとも言えるでしょうが、シリーズ一作目から読みたくなってしまうような造りはあざとさも感じます。ただ、これによりいきなり本作から読み始めても大丈夫なように描かれているのは確かなようです。
上巻は阿良々木暦の上の妹の物語でありますが、読みどころは最終盤の激し過ぎる兄妹喧嘩で、その後の敵との対決はあっけなく終わってしまい、やや物足りなさを覚えますね。

下巻は下の妹の物語。本質的にはこちらが今回の根幹を成しているのだと思います。個人的にも下巻が好み、というか本シリーズが怪異を主眼としたものならば、誰もがこちらを推すのではないでしょうか。結末は確かに心動かされるものがありました。兄妹の絆、どんな形であれそれは美しく素晴らしいものだという思いに駆られます。
しかし、相変わらず言葉遊びが過ぎて、たまにちょっと寒かったりする会話の応酬が苦手な方は避けるべきかもしれません。ラノベと割り切ってしまえばそれはそれでいいのでしょうけれど。

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