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ミステリの祭典

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毎年、記憶を失う彼女の救いかた

作家 望月拓海
出版日2017年12月
平均点4.67点
書評数3人

No.3 4点 モグラの対義語はモゲラ
(2022/08/15 15:25登録)
読んだのは文庫版。それしかないと思われる。
自分には刺さりの悪い作品だった。恋人の正体というか病状が多分、ミステリ的な文脈ではメインディッシュで、その病気を踏まえてどう出会ったのかの伏線回収もポイントなのだろうけど、自分はそれらによって衝撃を受けもしてないし、また感動もしなかった。残念だ。多分読む年齢を間違えたんだろうなあ。
小出しに爽快感のある解決を出して引っ張っていってくれると嬉しかったのだが、そうでも無かったし、文章も特別うまくなかったし、完全にノットフォーミーだったという他ないか。

No.2 5点 makomako
(2018/04/04 17:23登録)
 記憶喪失というのは時々取り上げられるジャンルで、一定の作家、読者にとっては興味深い物と映るのでしょう。
 本作品では周期的に記憶を失うという変わった設定の女の子をどうやって救い出すかといったお話とおもっていたら、途中で相手の男のことが語られるにつれこみいったお話となってくる。
 興味津々の方も結構おられると思いますが、私はこの主人公の女性のキャラクターが好きでないので、読んでいてうっとうしくてたまらなくなった。
 よくこんなうっとうしいやつと付き合うねえ。
 もちょっとかわいい女性の主人公だったら、結構評価が高かったのに。

No.1 5点 人並由真
(2018/03/19 18:31登録)
 今年は似たような闘病恋愛ミステリを、つい先日読んじゃったばかりなので、どうしたって印象が薄れる、インパクトもかすむ。もちろんこの本固有の責任ではないですが。
 決して悪い作品ではないのだろうが、今の自分のそういうメンタリティの中から湧き出る涙は、先に読んだ作品の方で使い切っちゃった感じだな。すみません。

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